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平成29年度リスク研究センター助成研究報告 1702

心理・行動傾向の組織間差異の検討

経済学部准教授 竹村幸祐  


 本研究プロジェクトでは、多数の企業・組織で従業員を対象とした質問紙調査を実施し、マルチレベル・モデリングによる分析を行っている。これにより、従業員の心理・行動傾向が組織によってどのように異なるのか、そして、どのような組織レベル変数(組織風土や制度など)が心理・行動傾向の差異につながっているのかを分析することができる。本プロジェクトでは約50組織からのデータ収集を目指しており、リスク研究センターからの研究助成を受け、現在までに約30組織でのデータ収集を終えた。2018年度もデータ収集を継続し、多様な組織からのデータ全体をマルチレベル・モデリングで巨視的に分析する。同時に、組織ごとのデータ分析と経営層へのインタビューも行うことで、微視的分析も進める。こうしたデータ収集・分析を継続することで、人間の心理・行動傾向(マイクロ)と環境(マクロ; 所属組織などを含む)の関係の分析が進展すると期待される。

【セミナー・学会等の口頭報告、ディスカッションペーパー・紀要等の査読なし刊行物、査読付き学術誌等。査読付き国際学術誌への投稿を推奨。今後の予定も含む。】
■既に行った成果発表:
笹川果央理・中山真孝・内田由紀子・竹村幸祐 (2017). メンタルヘルス不調による休職者の自己価値の随伴性 心理学研究, 88, 431-441. 金子祥恵・内田由紀子・中山真孝・竹村幸祐・伊藤篤希 (2016). 自己価値の随伴性と職場の価値観との不一致が従業員に及ぼす影響 日本社会心理学会第57回発表論文集, 3. *口答発表(関西学院大学)
■今後の成果発表の予定:
国内外の社会心理学関連学会で発表するとともに、学術誌に論文を投稿する。


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