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平成30年度セミナー 20180531

平成30年5月31日(木) 東京工業大学 工学院より、山田 功氏 をお迎えして、データサイエンス教育研究センター及びリスク研究センターとの共催セミナーを開催いたしました。

  日 時:平成30年5月31日(木)16:10~17:10 
  会 場:滋賀大学 彦根キャンパス セミナー室Ⅰ(士魂商才館3F)
  演 題:『階層構造を持つ凸最適化とデータサイエンスへの応用について』
 講  師:山田 功氏(東京工業大学 工学院 教授)  

講師紹介
山田功氏は筑波大学第三学群情報工学卒業、東京工業大学大学院理工学研究科を修了。工学博士。東京工業大学大学院教授。専門は、信号処理、機械学習、最適化、逆問題など。the hybrid steepest descent methodを開発・提唱し、海外でも頻繁に論文が引用されている。IEEE Transactions on Signal and Information Processingなど、一流ジャーナルのEditorial Board Memberを務めている。著書に『工学のための関数解析』(新世社)がある。


セミナー概要
 今回のセミナーはリスク研究センターとデータサイエンス(DS)教育研究センターの共催として行われた。講師は、東京工業大学の山田功先生である。山田先生はご専門の分野で国際的に活躍されている碩学なのだが、経済学や統計学畑の人間とは、これまではあまり接点がなかったそうである。
 私が山田先生の名を知ったのは、その著書『工学のための関数解析』を通じてである。数学者が著した関数解析学の書物は難解なものが多いが、同書は工学や経済学畑の人にもフレンドリーで、それでいて研究の最前線に突入するのに十分な内容が盛られている。そこで調べてみたところ、大変に生産的で精力的に研究を行っている方だったので、ぜひ本学でのセミナーをお願いしたいと願い、今回、実現の運びとなった。
 セミナーでも話が出たのだが、山田先生がご専門としておられる凸最適化、逆問題、信号処理などの分野では、工学者だけでなく、一流数学者なども参入しており、分野の健全な発展が促されているという。例えば、(数学のノーベル賞といわれる)フィールズ賞を受賞したフランスの至宝Pierre-Louis Lions教授もその一人である。この方はもともと偏微分方程式の理論を専門とされていたようだが、その後、階層構造を持つ凸最適化問題などでも仕事をされ、さらには経済学の論文も書いている超人である。"文理融合"というのは口で言うだけなら簡単だが、異分野の人たちが真に問題意識を共有し、本気で協業しないと新しい学問は生まれない。今回の報告があった分野は、希少かつ貴重な成功例なのだろう。

(文責:ファイナンス学科教授 近藤豊将)

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