リスク研究センターニュース(2007.3.30)

伊藤忠商事株式会社より研究寄付金贈呈

　この度、滋賀大学経済学部リスク研究センターは、伊藤忠商事株式会社より「資源エネルギー問題に関するカントリーリスクの研究」に専門家の派遣と研究資金支援を含む助成を受けることとなり、その贈呈式が３月３０日滋賀大学学長室で執り行われました。
　現在、アジア太平洋地域を取り巻く経済環境で、経済発展の鍵を握る要因の１つがエネルギー・鉱山資源の動向であります。特にエネルギー資源の確保という課題は、各国の経済産業政策の主要テーマとして認められているところであり、世界のエネルギー市場の需給バランスの展開の理解には、多くのリスク要因を想定して取り組む必要があります。
　本研究は、アジア太平洋地域のエネルギー資源の開発(供給）と需要動向に関するデータを基に、関係各国の政策、産業動向の展開を分析し、そこからリスク要因の程度、可能性、波及のインパクトなどを検証し、リスク指標やリスク要因のマッピング等、具体的テーマの解明に結び付けていくという実学的色彩の濃い研究です。こうした要請に応えるために、伊藤忠商事株式会社より専門家を招請して課題の検証に取り組むことになりました。

　３月３０日、伊藤忠商事株式会社エネルギーカンパニープレジデント小林洋一氏、経営企画部長鉢村剛氏、リスクマネジメント部長冨永正人氏、研修事業部長遠藤和人氏をお迎えしての贈呈式では、滋賀大学成瀬龍夫学長、福田敏浩経済学部長より伊藤忠商事株式会社への感謝の言葉と共に、今後の研究への抱負も述べられるなど、和やかな雰囲気の中にも、本研究に対する双方の理解が深まり、今後の協力が確認される意義深いものとなりました。

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