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未来社会研究講演会(20260706)

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・講演日時:2026年7月6日(月)14:30-16:00

・表題:与謝野晶子の「みだれ髪」ー彼女の髪は彼女のもの

・講師:永井真平 氏(文学研究者)

・開催様式:オンライン

・参加対象:学内限定

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開催概要

与謝野晶子は、近代日本を代表する歌人の一人と言える。それだけでなく、国語や歴史の教科書にも載っており、また、近年ではマンガ・アニメやネットミームにもなったこともあって、現代人にもその名は広く知られている。その一方で、「教科書」的なイメージから零れ落ちる彼女の歌の魅力は十分に伝わっていないのではないだろうか。与謝野晶子の基本的な事績を押さえつつも彼女をめぐる様々なエピソードを紹介し、その上でその歌に向き合って読み解いてみたい。


開催報告

 本講演では、折口信夫研究をご専門とする日本文学者の永井真平氏をお迎えし、与謝野晶子についてご講演いただきました。国語の教科書にかぎらず日本史の教科書や便覧等を通して学校教育で必ず学ぶ与謝野晶子ですが、学校教育で教えられる<与謝野晶子像>とは違う数々のエピソードが作品分析を通して紹介されました。

 「君死にたもうことなかれ」が反戦詩として教えられるため、与謝野晶子のイメージに反戦を持つ人は多いですが、与謝野は戦争協力詩も書いていたこと。『青鞜』で活躍した与謝野にはフェミニストのイメージも強いですが、与謝野のプライベートをのぞいてみると、自分の娘と息子を同等に扱っていたとは思えない要素もみられたこと。教科書では触れられることのない与謝野作品のエロティシズムについても、「みだれ髪」と古典作品との比較を通して解説されました。当時の女性詩人・歌人として、いかにセンセーショナルな内容の歌を発表していたかがわかり、学生は驚きながら耳を傾けました。

 与謝野晶子を「フェミニスト」や「反戦」という枠組でとらえることは決して間違いではないけれども、そんな風に簡単にカテゴリー分けできるほど人間は単純な生き物ではないのです。学生からは、与謝野が考えていたであろう「主権を持つ女性像」への共感や、与謝野鉄幹をめぐる略奪愛・略奪婚と作品との関係への驚きなど、これまで持っていた<与謝野晶子像>が変わった、という声が多く寄せられました。

(文責:経済学部教授 菊地利奈)


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