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未来社会研究講演会(20260709)

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・講演日時:2026年7月9日(木)10:30-12:00

・表題:GDP統計を含むSNA(国民経済計算)作成の実務を知る

・講師:柿澤 佑一朗 氏(内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部 分配所得課 課長補佐)

・開催様式:対面及びオンライン

・開催場所:総合研究棟士魂商才館3F セミナー室Ⅰ

・参加対象:学内限定


開催概要

GDP統計を含むSNA(国民経済計算)については、多くの研究に活用されています。一方、そのGDP統計等がどのように作成されているのかを知る機会はなかなかないのではないでしょうか。今回、内閣府でGDP統計を実際に作成されている方から、GDP統計を含むSNAの概要、GDP統計等作成の実務、実務者としての作成から公表までの苦労などを講演いただきます。併せて、本学教員との対談も行う予定です。


開催報告

 本講演では、内閣府経済社会総合研究所から柿澤佑一郎氏(内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部 分配所得課 課長補佐)をお招きし、GDP統計含むSNA(国民経済計算)の作成の実務に関して、お話をいただいた。本講演では、第1部として柿澤氏からの講義、第2部として井上先生との対談という形で実施した。

 第1部の講義では、柿澤氏から、GDPやSNAについて、定義・概念、どのように活用されているのかをご説明いただいた後、どのように作成がなされているのか、国際基準をどのように適応させていくのかといった実務者だからこそ話せる内容について、ご説明いただいた。GDP統計は、学術分野でも広く活用され、政府機関などでもマクロ経済の把握や経済財政政策の企画立案などにも活用され、経済分析、意思決定、政策運営に欠くことができないものとなっている。幅広く活用されている一方、その定義・概念、特にその作成の状況・国際基準との関連については、十分理解がされているとは言えない。本講演では、身近な例から簡単にわかりやすくご説明いただくとともに、様々な基礎データを使用しながらGDP統計が作成されるといったこと、作成の中では経済理論なども踏まえて作成されること、国際基準の適用には相当な時間をかけて議論を行いながら検討がなされていることなど、作成実務者だから感じる難しさとともに実務者の日常がリアルなものとして語られた。

 第2部の対談では、井上先生が準備した資料を元に対談が行われた。経済学が問題意識として持つGDPと厚生指標の関係に関する議論について、作成者の立場としてどのように考えているかと疑問が投げかけられた。柿澤氏からもGDPを厚生指標としては作成していない一方、様々な分野から厚生指標としての検討を求められている現状、特に、国際基準の検討において厚生の観点が求められ始めている点についてなど説明がなされ、作成実務と社会から求められるものとの関係の難しさが、対談を通じて議論された。加えて、対談の中ではフロアとも質疑応答がなされながら進み、GDP作成実務の現場をより詳しく知ることができるものとなった。

(文責:経済学部特別招聘准教授 三宅雄大)


講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子


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