経済学部

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(人のつながり 別会社で機能)

掲載日:2023年3月12日

メディア:朝日新聞

内容

「柴田先生の経済コラム 人のつながり 別会社で機能」

 森村組と日陶の対立は沈静化しましたが、米国市場向けディナーセット、その中の八寸皿の開発をめぐり、日陶社員で最古参の技師 飛鳥井孝太郎と新人技師の江副孫右衛門との間で対立が発生します。

 江副は伊勢本一郎から「垓下の急務」を説かれ、八寸皿の開発に着手します。伊勢は村井の元秘書で日陶の経営状態を監視する目的で森村組から日陶に転籍した人物でした。江副は飛鳥井が開発した日陶3・3生地の成分に対して提案を出しました。そのことが、飛鳥井の癇に障り、日陶工場内で江副の立場は厳しくなります。そして、この対立は森村組と日陶で重大な経営問題となり、日陶代表社員の大倉により、飛鳥井の解任と江副の技術部常務主任への昇進が決められました。森村組から派遣された伊勢の監視と飛鳥井解任という森村組の牽制が企業の資本的境界を越えて日陶で有効に機能しました。

<関連記事>

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授が経済コラム掲載(R3年度分)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(革新 木製・近代漆器の両立)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(旅館から白木地製造に転換)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(商号に父 兄弟二人三脚)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(DCの潮流 菓子鉢バブル)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(存続の危機 新商品開発へ)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(奇抜な新商品 ヒットせず)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(定番商品に「リ・デザイン」)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(課題は生産効率との両立)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(「用の美」徹底 海外で評価)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(陶磁器産地 時に革新必要)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(幕末-明治 有田焼の危機)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(商社設立 25万両の利益)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(香蘭社、万博で大成功)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(工場生産か工芸か 分裂)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(分離独立が生んだ健全)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(明暗分けた 経営判断)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(陶磁器の名門企業集団)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(森村兄弟 陶磁器輸出に活路)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(純白の生地 開発は難航)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(外国人兄弟 白磁開発に助力)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(八寸皿巡り 全社的対立へ)

【掲載】朝日新聞で柴田淳郎准教授の経済コラム掲載(持続的な協力体制模索)


【このページに関するお問い合わせ先】 広報課