経済学部・大学院経済学研究科

2024年度夏季休暇学生懸賞論文の表彰式を行いました。

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 経済学部では、2024年度夏季休暇学生懸賞論文の受賞者を発表し、1月27日(月)に学部長室にて表彰式を執り行いました。

 懸賞論文の募集は、彦根高等商業学校研究部が昭和4(1929)年度に始めたもので、引き続き滋賀大学経済学部が事業を運営しています。令和2(2020)年度からはデータサイエンス学部の学生にまで対象を広げました。伝統的に夏季休暇前に応募規定を案内し、12月に結果を発表、1月に表彰式を挙行しています。今年度は11編の応募があり、2席が2編、佳作が3編という結果でした。

 当日は、受賞者5名が全員出席し、経済学部の能登真規子学部長より賞状と副賞が授与されました。能登学部長は祝辞で、歴史ある本事業においての受賞はたいへん意義深く、今後のそれぞれの人生に自信と誇りを与えてくれるものになると述べました。

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 歓談では経済経営研究所の田中英明所長も加わる中、滋賀大学の教育において論文執筆や研究発表が重視されている現状や、脈々と受け継がれてきた彦根高商時代の精神が今に生きていることなどが話題となりました。受賞学生は応募のきっかけとして、目にしたポスター、指導教員との対話、受賞経験を持つ先輩の存在があったことなどを話しました。全員がゼミという土台を持ち、指導教員とテーマを練るなどしながら着実に準備を進めていたことがわかります。懸賞論文への応募という一過性のものではなく、社会へのアプローチも見据えて研究に取り組みたいという声も聞かれました。

 受賞者のうちおふたりは卒業生の方で、おひとりは、大学時代から論文執筆に挑戦してきたこと、また金融を広範囲に取り上げるのではなく、長期にわたり勤務した銀行に絞って語れることが何よりの強みであるとおっしゃっていました。また、人口減少という社会問題に取り組んだ卒業生は、三部作として仕上がったが今後さらに完成度を上げる必要性を感じている。本受賞を糧に、執筆・投稿活動を続けたいとの意欲をのぞかせていました。

 歴代の入賞者の名前と論題は、経済経営研究所のホームページ「学生研究活動の広場」に掲載しています。また、論文は経済経営研究所で閲覧することができます。