- 日時:2024年12月5日(木)16:00-17:20(80分)
- 表題:『日本経済と金融政策』
- 講演者:門間 一夫 氏(みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 エグゼクティブエコノミスト)
- 会 場:滋賀大学彦根キャンパス 講堂内 多目的ルームⅠ
- 開催様式:対面およびWeb併用
概 要 「失われた30年」とも言われる日本経済についてどうみればよいのでしょう。最近は「デフレ脱却」「金利のある世界」など前向きの変化が出ているとも言われますが、実際はどうなのでしょう。そして、異次元とも言われた金融緩和の効果や副作用をどう考えればよいのでしょう。こうしたテーマについて、一般に言われている「通説」を踏まえつつ、誤解されている部分も解き明かしていきます。
開催報告
2024年12月5日、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 エグゼクティブエコノミスト 門間 一夫先生をお招きして、第9回データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター・経済経営研究所ジョイントセミナーを開催いたしました。題目は「日本経済と金融政策」で、データサイエンス学部および経済学部の教員・学生が参加し、対面とオンラインを合わせて40名を超える参加者が受講しました。
本セミナーでは、日本経済と金融政策をはじめとして、金利と日本経済の関係や金融政策の目的などの紹介がありました。全体を通して、日本は金利のある世界になりつつあり、日本経済がダイナミックになっていることが伝えられました。さらに、世界経済の現状と課題について、世界経済は供給制約が強まり、成長がしにくくなっていること、米中対立や気候変動、高齢化などが世界経済に影響を与えていることが示されました。
具体的な事例として、日本の経済状況と日本の労働市場が紹介されました。日本では高齢化が進む中で労働力が不足しており、需要が強くなっているわけではなく供給側が落ちていることが示され、これがコストプッシュ型のインフレを引き起こしていることが解説されました。後半には経済学部ならびにデータサイエンス学部教員を交えた活発な意見交換が行われました。
今回のセミナーを通じて、「失われた30年」とも言われる日本経済において、金融政策の効果を再評価し、現実に即した政策を検討する必要があることが伝えられました。
(データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターURA事務局)
▶本講演に関するお問い合わせ
データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター(URA)
TEL: 0749-27-1249
E-mail:dser-center@biwako.shiga-u.ac.jp (内線467)
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