経済学部

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令和3年度 研究助成報告書

(助成期間が満了された報告書を掲載しています)

  • 課題番号 2001
  • 調査・研究の名称:「気候変動リスク」が財務諸表数値に及ぼす影響-オーストラリア会計基準に基づく検証-
  • 氏名 赤塚 尚之

研究成果の概要 

 研究助成を申請した時点(2020年1月)において、気候関連リスクが企業の財務諸表に及ぼす影響について検討を行っている先行研究は、オーストラリア会計基準審議会(AASB)とオーストラリア監査保証基準審議会(AUASB)が2019年4月に公表した「共同文書」しかなかった。その後、当該分野について、国際会計基準審議会(IASB)や気候変動開示基準審議会(CDSB)による各種資料の公表が相次ぎ、充実してきたため、とくに詳細性の点において特筆すべき特徴を有すると認められるCDSBの「ガイダンス」を中心に研究を行った。
本研究は、CDSBの「ガイダンス」に即して、とくに、気候関連リスクがIAS第1号「財務諸表の表示」、IAS第16号「有形固定資産」、IAS第36号「資産の減損」、IAS第37号「引当金、偶発負債、および引当金」に及ぼす影響に焦点を当てることとした。
本邦において、 CDSBの「ガイダンス」を詳解した日本語資料はない。その点において、本研究の成果(論文1編と研究ノート3編)は、今後の気候関連リスクが財務諸表に及ぼす影響をふまえた制度・実証研究等の基礎となる貢献を有するといえる。


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