経済学部

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企画展「英国人画家パーソンズが描いた明治中期の彦根・米原・長浜」

開催期間 2018年10月2日(火)~2019年4月26日(金)

第1期:明治25年の彦根(Ⅰ)-玄宮楽々園、彦根城、レンゲソウ畑、芹川での競馬、馬芝居

第2期:明治25年の彦根(Ⅱ)-天寧寺、十六羅漢像、ササユリ

第3期:明治25年の米原と長浜 -曳山祭、青岸寺、旅芝居の座長


PRESS

2019.10.19 府中市美術館(東京都)にて「花の画家アルフレッド・パーソンズ」と題して、金子孝吉教授の講演会が開催されました。

2018.12.13 金子孝吉教授がNHKの取材を受けました。


第1期
第1期
第2期
第2期
第3期
第3期

※ 各画像をクリックするとパンフレットがご覧いただけます。


ごあいさつ

 イギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズAlfred Parsons(1847-1920)は、1892年(明治25年)に来日し、早春から晩秋にかけて日本各地を旅行しながら、日本の植物と風景を組み合わせた水彩画を数多く描いた。パーソンズは、のちに英国オールド・ウォーターカラー・ソサエティの会長を務めることになる画家であり、また庭園の設計家としても活躍した人物である。さらに、彼は、日本の美術界にとって、明治中期以降、三宅克己、大下藤次郎、丸山晩霞を初めとする日本の水彩画家たちに大きな影響を与えた点でも忘れることのできない芸術家である。

 パーソンズは、明治25年の5月19日から約1か月間、彦根に滞在した。5月末まで楽々園・地震の間に宿泊し、城山に登ったり玄宮園を描いたり、また、芹川で行われていた競馬や、街中で興行されていた馬芝居を見物している。その後、6月19日まで天寧寺にホームステイして、境内や裏山で出遭ったツツジやササユリ、ノイバラなどの植物、寺から眺めた琵琶湖の夕景色などを描き、寺の家族とも親しく交流した。

 秋には、米原に宿をとって青岸寺の庭を描いたり、長浜まで出かけて曳山祭を見物し、祭りの様子を詳細に記録している。

 帰国後に発表した日本紀行文 Notes in Japan (単行本、1896年刊)において、パーソンズは、彦根・米原・長浜のその当時の景観、そして人々の暮らしなどを、写実的な水彩画・スケッチと細やかな文章とで生き生きと描写している。

 本展示では、明治中期における上記の3つの町の風景、植生、人々の生活ぶりなどを、Notes in Japan に多数収録されているパーソンズの精妙な画、また彼が綴った克明な文章、その他の関連資料によって紹介する。

 展示は、 以下のとおり、 3 期に分けて行う。

  • 第 1 期︓「明治 25 年の彦根(I)―玄宮楽々園、 彦根城、 レンゲソウ畑、 芹川での競馬、 馬芝居」
  • 第 2 期︓「明治 25 年の彦根(II)―天寧寺、 十六羅漢像、 ササユリ」
  • 第 3 期︓「明治 25 年の米原と長浜 ―曳山祭、 青岸寺、 旅芝居の座長」

監修 金子孝吉

 滋賀大学経済学部教授 文化システム論、文学


Gallery Talk(複数回開催されました)

講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子

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