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セミナー 2013/1/11

リスク研究センターセミナー

1月11日(金)、リスク研究センターでは、預金保険機構の三重野隆氏をお招きして、セミナーを開催いたしました。 


日時:1月11日(金)14:30~16:00
会場:経済学部校舎棟2階 第15講義室
演題:『預金保険制度と金融機関の破綻処理』
講師:三重野隆氏(預金保険機構大阪業務部長)  
司会:鈴木康晴准教授(本学経済学部)
西畑氏 司会の鈴木准教授
三重野隆氏
司会の鈴木准教授
セミナー風景
セミナー風景
【講演概要】
1月11日に預金保険機構大阪業務部の三重野隆部長をお招きして、「預金保険制度と金融機関の破綻処理の概要」についてのセミナーを開催しました。司会の鈴木康晴准教授より、講師の紹介があった後、金融機関の破綻処理の総論として、日本では「金融機関が破綻した場合には破綻処理費用がより小さいと見込まれる処理方式を選択するとともに、破綻に伴う混乱を最小限に止めることが重要であり、金融機関の破綻処理方式としては、資金援助方式の適用を優先し、保険金支払い方式の発動はできるだけ回避すべき」との方針がとられているとの説明がありました。また、標準的な破綻処理スキーム(定額保護、資金援助方式)の概要として、金融管財人制度、民事再生手続き、承継銀行、金月処理、名寄せと付保・非付保預金の切り分け、資産査定と不適資産の切り分け、事業譲渡と資金援助について説明をいただきました。最後に、日本最初のペイオフ発動案件となった日本振興銀行の破綻処理について、実際に現場で関わった経験を踏まえたお話しをいただきました。 司会からは、「平成の金融危機後の日本の金融システムは安定を取り戻しており、個別の銀行が破綻することがあっても金融システムは動揺しないで済んでいます。今後においても我々預金者が、預金保険の制度やその運用についての理解をさらに深めておけば、個別の金融機関の経営状態が悪化した場合でもいたずらに不安がらずに済み、これがひいては金融システムの動揺拡大を防ぐことにもつながることになります」というまとめの言葉があり、セミナーは終了しました。

(文責:鈴木康晴)


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