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《ワークショップHaSS (Humanities and Social Sciences)》 「知られざる緑の島アイルランド~その成り立ちと魅力、私が暮らした25年間~」

日時:20231128日(火) 12:50-14:20

会場:総合研究棟〈士魂商才館〉3階セミナー室

表題:「知られざる緑の島アイルランド~その成り立ちと魅力、私が暮らした25年間~」

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報告者:山下直子(アイルランド政府公認ナショナル・ツアーガイド・ATGI (アイルランド公認観光ガイド協会)会員。

2000年よりアイルランド在住。 長野県上田市出身。早稲田大学第一文学部卒業後、(株)ユーラシア旅行社専属ツアーコンダクターとして、世界60数カ国を添乗した経験を持つ。趣味は子供の頃からのライフワークである「赤毛のアン」研究のほか、バラ栽培、ホロスコープ読み、サーフィン、アイススケート!

著書「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ 最新版(旅のヒントBOOK」

開催様式:対面とオンラインの併催


講演概要     20231128.png

仮装パーティーで知られるハロウィーンがアイルランド起源の祭りであることをご存知でしょうか。有名なギネスブックも、悲劇の客船タイタニック号も、ゲーム/アニメの「Fate」シリーズの人気キャラクター「クーフーリン」もアイルランド発祥です。遠いようで近い国アイルランドの魅力を、在住23年の政府公認ツアーガイド山下直子さんが、自身が暮らすことになった不思議な経緯を交えてお話し下さいます。

(画像をクリックすると拡大されます)


講演報告

本ワークショップは、アイルランドの首都ダブリン在住のアイルランド政府公認ナショナル・ツアーガイド山下直子さんをお招きし、「知られざる緑の島アイルランド~その成り立ちと魅力、私が暮らした25年間~」の論題で、遠いようで近い国アイルランドの魅力を、ご自身が暮らすことになった不思議な経緯を交えてお話しいただきました。

山下さんは、早稲田大学文学部で英文学を学んだ後、(株)ユーラシア旅行社専属ツアーコンダクターとして世界60数カ国を添乗、その後アイルランドを本拠地に活動をされています。そのアイルランドについて、移民、ケルト、神話、ギネス(ギネスブックおよび黒ビール)、悲劇の客船タイタニック号などをキーワードに、わかりやすく語られました。日本でも定着しているハロウィーンがアイルランド起源の祭であることや、ゲーム・アニメで人気のクー・フリンがアイルランド神話の英雄であることなど、身近に感じられる話題でアイルランドに馴染みのない学生を惹きつけてもらえました。ヨーロッパの西の端にあり、英国支配による苦難の歴史を持ちながら、20世紀最後にケルティック・タイガーと言われる時期を経て変貌したこの複雑な個性を持つ国が、本ワークショップの後では参加者に異なった様相を見せてくれたと思います。ダブリンを本拠地に長年生活されている山下さんだからこそ肌で感じてられる生(なま)の感覚が伝わりました。コロナ禍による社会の変化のなかでだからこそ現れるアイルランドの人の思いやり、それはウクライナ難民への社会の対処にも現れていることなど、現在の社会状況が如実に感じられる、貴重な機会となりました。ウォルト・ディズニー、さらにミッキー・マウスとアイルランドのびっくりするような関係についての山下さんの話を受けて、アイルランド人の父を持った小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の曾孫・島根県立大学短期大学部名誉教授・小泉八雲記念館館長の小泉凡先生が、奥様の祥子さんと共に聴講され、ディズニーにハーンの人生を描く映画を作る企画が持ち込まれていた事実を教えてくださるなど、この機会がさまざまな広がりとつながりを生み出す場となりました。ワークショップというものが本来持つべき姿を示す場となったこと、企画者としてとても嬉しく感じました。

 ダブリンから帰国され、私と共に東京、京都とご一緒していただいた後、彦根で講演、そして上田に向かわれた講師の山下直子さん、学内外の68名の参加者のみなさん(Zoom参加29名、対面参加の39名)、準備段階からしっかりお世話して下さった研究所のみなさま、本当にありがとうございました。  

(文責:経済学部教授 真鍋晶子)

講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子

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