経済学部・大学院経済学研究科

経済学部・田中英明教授が経済理論学会の代表幹事に就任

経済学部・田中英明教授が、政治経済学(ポリティカル・エコノミー)の総合学会である 経済理論学会(1959年創立)の2025~27年度の代表幹事に就任しました。
【経済理論学会ホームページ】 https://www.jspe.gr.jp/

-田中教授のコメント-

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 代表幹事とは、学会の役員である幹事の互選により選任される学会の代表者です。 経済理論学会の代表幹事は滋賀大学からは初めてですが、旧制高等商業学校を前身とする大学から2代続けての選出で、 経済学における旧高商系学部の存在感の現れとも言えるでしょう。

 最近の学会の活動は多岐にわたっており、経済理論学会でもInternational Session を含め20程の分科会や共通論題のシンポジウム、 海外ゲストの講演等が並ぶ年次大会に加えて、各地の支部での研究会、常設の問題別分科会、若手セミナーや、新進研究者の優れた成果を顕彰する学会奨励賞などを実施しています。 なかでも、世界有数の学術出版社である Routledge との協力による「経済理論学会ラウトレッジ国際賞」や、年4回刊行され全国の書店で市販もされている『季刊 経済理論』という学会誌は特徴的な活動です。

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 経済理論学会は、マルクス経済学をはじめ、レギュラシオン理論やポスト・ケインジアンなど、 ポリティカル・エコノミーの様々なアプローチの研究者が集まり、基礎理論や古典研究から歴史・制度的分析、現代資本主義の諸問題まで広く研究・討論することを目的とした総合学会ですので、『季刊 経済理論』の特集や論文の内容も、とても多様なものとなっています。

 このように学会活動の役割が大きくなり、それを支える幹事や各種委員の先生方の負担や貢献もとても重くなっています。学会運営を担うことの責任をひしひしと感じています。

 これは任期を終えた後になるでしょうが、年次大会を滋賀大学で開催し、この美しい彦根キャンパスに全国の研究者を招きたいですね。 その際には滋賀大学のみなさんにもご協力や参加をお願いすることになるでしょう。