経済学部

<報告>【サステナウィーク2023】経済学部講演会「SDG2 飢餓をゼロに 現状と今後の課題、WFPの取り組み」:11月29日

photo 講演会(経済学部講演会)「SDG2 飢餓をゼロに」現状と今後の課題、WFPの取り組み

photo
<日時>2023年11月29日(水)12:50~14:20
<場所>滋賀大学彦根キャンパス 第6講義室(オンライン併用)
講演者:津村 康博氏(国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表)

感染症、戦争、自然災害といった原因で、現在世界で飢餓に直面している人口は7億3500万人。 「飢餓をゼロに」の達成は困難とされていますが、すこしでも多くの人々の命を救い、生活水準を向上させるために、何ができるかを考えます。







【講演報告】滋賀大学 2023年サステナウィーク 国連世界食糧計画(WFP)講演会
「SDG2:飢餓をゼロに」- 国連世界食糧計画(WFP)の取り組み

2023年11月29日(水)12:50‐14:20 第6講義室

講演者:津村 康博氏(国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表)

 2015年9月国連総会にて、人類の持続的発展を目標として採択されたSDGs17の中には、各国政府や自治体の施策、学術機関での調査・研究・開発及び企業での事業展開・技術開発や社内外での投資活動等と一体化して活動が進み(経済価値が見いだせる活動)、計画通りに2030年に達成する見込みの目標が既に複数存在する。

 しかし一方では、国連世界食糧計画(以降WFPと記載)が進める「SDG2:飢餓をゼロに」の活動のように、各国政府の拠出金や民間からの支援をその活動原資とする人道支援目標(社会価値)は、戦争・紛争・自然災害・異常気象等が引き起こす支援対象人口の急増や物価高騰等の影響により、既に達成困難な状況に陥っていると言える。人道支援活動の進捗そのものが、人々の命や生活水準に直接的に大きな影響を与える為、人道支援活動は、人類にとって最優先で進めるべきSDG目標である。

 SDGs17活動の最終ゴール2030年への中間地点となる2023年で、SDG目標それぞれの進捗状況、最新の問題や課題を各自再認識し(国連SDGs活動レポート2023年6月21日発行)、SDGs全体についての理解を更新することが必要である。今回の講演会では、日本にいると身近に感じる機会が少ない飢餓に対する活動「SDG2:飢餓をゼロに」を、世界各地で積極的且つ果敢に進めるWFP日本事務所代表津村様に、最新のWFPの人道支援活動についてご講演いただいた。出席者は人道支援活動の重要性の高まりを認識し、その内容を理解することができた。同時に、グローバル規模で活躍されている上級国際公務員から直接お話を聞き、直接質問をする機会を得たことは、学生達各自のキャリアデザイン上でも、非常に有効であった。

  サステナウィークを通じて、大学としても社会の課題に目を向ける機会を提供し続けます。

文責:経済学部34回卒業 安野信之 (経済学部非常勤講師)

左より 中野経済学部長、国連世界食糧計画日本事務所代表 津村様、開催協力 大学34回卒安野

講演会の様子

【このページに関するお問い合わせ先】 地域連携教育推進センター