経済学部

金子孝吉教授退職記念講演会を実施しました。:3月3日

 3月3日、金子孝吉教授の退職記念講演会が滋賀大学講堂にて行われました。

 金子孝吉教授は、本学経済学部において、社会システム学科の国際文化システム講座を担当され、30年以上にわたって教壇に立たれました。ご研究においては、専門のドイツ語圏の近代文学、日本の近代文学、文化システムについて、数多くの業績を残されました。

 これらのご研究のなかで、退職記念となるこの日の講演会は、「英国人画家パーソンズが描いた明治中期の日本の風景」について、1時間半にわたりお話をされました。ご専門のほかに山歩きや植物に造詣の深い金子先生は、明治中期に日本へスケッチ旅行にやってきた英国人画家アルフレット・パーソンズの9カ月にわたる旅行記NOTES IN JAPANから、日本の花を巡るパーソンズの旅について、紐解かれました。

 講演会は、感染予防のためZoomも使って行われましたが、会場の講堂にはそれをはるかにしのぐ60名の一般市民や教職員の参加があり、金子先生が滋賀大学のみならず、彦根を中心として学外でも人気があることを感じさせる退職記念講演会となりました。

 金子先生はご退職後、石川県で農業をされる予定とのことです。このような田園生活を愛する農業回帰の姿勢は、徳富蘆花やトルストイに影響を受けたのかもしれない、と講演会で話されていました。今後も先生のご研究は続く模様です。

講演する金子教授
会場の様子