経済学部

2023年度夏季休暇学生懸賞論文の表彰式を行いました。

 経済学部は、2023年度夏季休暇学生懸賞論文の受賞者を発表し、2月7日(水)に経済学部会議室Aで表彰式を行いました。

 懸賞論文の募集は、彦根高等商業学校研究部が昭和4(1929)年度から行い、滋賀大学経済学部にも受け継がれました。毎年、夏季休暇前に募集し12月に発表、1月に表彰式を行っています。令和2(2020)昨年度からはデータサイエンス学部の学生も応募できるようになりました。今年度は7編の応募があり、佳作入賞が2編という結果となりました。

 佳作に入賞した一人、谷口廣さんは、2010年度に経済学部を卒業、その後、京都大学大学院で学ばれました。昨年度に引き続きの入賞です。

 今回の論文は「持続的改革に向けた農業経済研究の動向と課題-抽象理論から持続可能な農協論の展開へ-」という論題で執筆されました。審査員からは、「農協論はこれまでに非常に多くの研究蓄積がなされてきた分野であり、先行研究を過不足なくサーベイし、そこから浮かび上がる問題点を切り取ろうとする本論文の研究姿勢は高く評価できる」とされました。

 佳作入賞のもう一人は下井一夫さん。「滋賀大学キャンパスに期待される社会的役割-国立大学法人における障害者就労施設等からの「物品」等の調達に関する考察から-」について執筆されました。審査員からは「57もの国立大学の目標内容や達成状況・評価とともに調達件数・金額を丹念に抽出することで、大学間で調達する件数・金額に大きな差がみられる現状を明らかにし、大学間の取組に大きなばらつきがあることを明確にした優れた調査結果となっている」と評価されました。

 表彰式は、オンラインの中野桂経済学部長に代わり、田中英明経済経営研究所長より賞状と副賞が授与されました。その後の歓談で、中野桂学部長から谷口廣さんに、農協論を研究課題にされていることについて問われると、現代の日本の抱える農業の問題や自分の思いを話され、それらについて書きためた論文をいずれは本にまとめたい旨の希望を話されました。下井一夫さんは、都合により欠席されました。

  

 歴代の入賞者の名前と論題は、経済経営研究所のホームページ「学生研究活動の広場」に掲載しています。また、論文は経済経営研究所で閲覧することができます。

賞状の授与
賞状と副賞を手にする谷口廣さん