石井良一著『アフターコロナの都市計画』が刊行されました.
経済学部出版助成の10冊めとなる、石井良一著『アフターコロナの都市計画』が、学芸出版社より刊行されました。
経済学部出版助成は、滋賀大学経済学会による助成制度で、2008年3月に発足し、経済学部における学術研究活動を支援し、その公開を促進することを目的としています。
アフターコロナの都市計画
変化に対応するための地域主導型改革
石井良一 著
学芸出版社
2021年3月10日発行
174ページ
ISBN978-4-7615-2766-2
定価(本体2,500円+税)
都市の変化のメガ潮流に「縦割り型」「全国画一」の現行制度は対応できない! 職住が融合し、コンパクトな暮らしを楽しめる地方都市を目指すための徹底した分権改革を提言
はじめに
第1章 アフターコロナ時代に都市はこう変わる
- 感染症と共存する都市
- 都市における暮らしや働き方の変化
- アフターコロナ時代の都市の変化のメガ潮流
- 都市の変化を阻む立地規制
- 地方都市の受入れ基盤を迅速に整える必要性
第2章 地方で生じているさまざまな危機
- 都市のスポンジ化と個性の喪失
- 農業の衰退と農村の変容
- 森林の荒廃
- 繰り返す自然災害
- 小規模自治体の存在と進まない広域連携
第3章 アフターコロナ時代のニーズにこれまでの制度で対応できるのか
- 土地に対する私権の強さ
- 国土全体をマネジメントする国土利用計画制度の機能不全
- アフターコロナ時代の機能再編を阻む全国画一的な都市計画制度
- 新規参入者を拒む農地制度
- 生産でなく管理を重視してきた森林制度
- 自然災害頻発地に対する居住規制の弱さ
- 機能再編ニーズに迅速に対応できない計画・開発調整手続き
第4章 アフターコロナ時代にどう都市をマネジメントするか
- 国レベルの都市計画制度見直しの動き
- 土地利用への公共的コントロールの強化を求める民間からの提案
- 市町村独自の新しい都市計画制度構築の試み
- 欧米の都市計画から学ぶ
- アフターコロナ時代の都市マネジメントの視点
- 都市計画制度に関する717市町村アンケート調査から