経済学部

テナガ・ナショナル大学(マレーシア)を訪問しました

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 経済学部・経済学研究科には1990年代を中心に約50名のマレーシアからの留学生が学んでいました。その1人で、現在テナガ・ナショナル大学理事長の特別秘書をされているCHONG氏の仲介により滋賀大学とテナガ・ナショナル大学との交流が数年前より開始され、その一環として8月11日テナガ・ナショナル大学を訪問しました。
 テナガ・ナショナル大学はマレーシア電力公社が運営する私立大学で、通称、UNITENと呼ばれ、クアラルンプール郊外に建設された行政都市プトラジャヤに位置します。歴史は浅いのですが意欲に溢れた大学です。工学部、情報工学部のほかに経営管理・会計学部を有し、とくに後者において本学部との交流に強い関心が抱かれていて、CHONG氏同席のもと、IBRAHIM副学長をはじめ、SAKARNOR経営管理・会計学部長、国際交流担当のRUZLI氏など4名の方々とお会いすることができました。
 当日は、まずSAKARNOR学部長からパワーポイントを使った詳しい学部紹介を受けるとともに、テナガ・ナショナル大学の側からとくに関心の深い、エネルギー問題や環境政策あるいはいわゆる日本的経営に関わる分野での研究協力の可能性について積極的に討議しました。また、短期間のスタディツアーを第一歩とする学生交流の促進についても意見交換を行いました。
 テナガ・ナショナル大学訪問の前日にはCHONG氏のお世話で3名の本学部卒業生ともお会いでき、卒業後の彼ら、彼女らの活躍の様子とともに、彼らの知己の卒業生の消息についても教えていただきました。その際、同行した学生支援課職員の記憶に触発され、キャンパスを往来されていたスカーフ姿の小柄な女子学生たちが懐かしく甦りました。政府支援によるマレーシアからの留学生が自然科学系に限定されるようになって本学でマレーシア出身留学生の姿を見ることも稀となりましたが、テナガ・ナショナル大学との交流が本格化すれば、本学の学生たちが再び多様な文化圏の人々と活発な交流を行えるよい機会となるでしょう。
                                       経済学研究科副研究科長 梅澤直樹