経済学部

不登校で悩む保護者や生徒に子どもと若者の居場所情報サイト「ひこねの居場所」開設しました。

  地域連携教育推進室では、社会課題の一つになっている不登校の問題解決を目的に、「不登校プロジェクト」に取り組み、その一環として、彦根地域の子どもと若者の居場所情報サイト「ひこねの居場所」を開設しました。

  これはびわ湖東北部地域における学術文化教育基盤形成を目的とした大学・短期大学・地域連携プラットフォーム事業の一つとして実施されます。

  不登校で悩む保護者や生徒が、「ひこねの居場所」を活用することで、自分に適した居場所を見つけられるように、このサイトを開設し、現在、彦根市および近隣町に所在する居場所と本学教育学部卒業生が運営する居場所の計9つの居場所情報とボランティア情報を掲載しています。

  なお、居場所情報は随時更新予定で、彦根地域の居場所運営者からの情報提供をお願いしたいと考えています。

「ひこねの居場所」

 本サイトの詳細については、以下のページをご覧ください。
https://fukugan21.wixsite.com/hikoneibasho
「ひこねの居場所」

「不登校プロジェクト」とは

背景と目的

  不登校や隠れ不登校が44万人に達すると報じられ社会課題の一つになっている。彦根市教育委員会によれば市内小中学校で少なくとも150人が不登校状態であり、不登校児童・生徒の在籍率は3%程度と推定されています。教育委員会では適応指導教室や学校での別室登校、不登校対応コーディネーターの設置(教員の兼務)などの個別対応や、「不登校を生まない学校づくり」に取り組んでいますが、
・担当教員のノウハウ定着や業務の多忙化
・人員不足で十分な対応がとれない
・保護者への支援が難しい
などの課題があります。
  また民間の取り組みではフリースクールが少数ながら存在するが、月謝が高額であり誰もが気軽に利用できるものではありません。

  そこで本プロジェクトは、大学の地域貢献としてこれらの諸課題の一助に取り組み、大学の資源を活用した不登校状態の生徒のインキュベーション(学び育ちの居場所)づくりを行うもので、大学キャンパスに不登校状態の生徒が通ってきて、大学生がメンターとなり学習支援や交流を通じて、生徒を支援するものです。次のような効果も期待しています。

  1. 不登校という既存の学校システムになじめない生徒が新たな学びへの興味・関心を持つきっかけを作ること。
  2. 大学生が子どもたちの将来のロールモデルになることで大学生自身も自己効力感を高めること。
  3. 大学生自身が子どもとの関わりを通じて大学の魅力を捉え直し、学ぶ意義の再確認と学ぶ意欲を向上させる機会になること。
  4. 将来的には、受け入れを高校生までに広げ、受け入れを通じた新たな高校と大学の連携の形に繋がること。

【お問い合わせ先】
滋賀大学 地域連携教育推進室(柴田)
TEL: 0749-27-1348