経済学部

筒井正夫著『巨大企業と地域社会』が刊行されました。

経済学部出版助成の7冊めとなる、筒井正夫著『巨大企業と地域社会-富士紡績会社と静岡県小山町』が、日本経済評論社より刊行されました。
経済学部出版助成は、滋賀大学経済学会による助成制度で、2008年3月に発足し、経済学部における学術研究活動を支援し、その公開を促進することを目的としています。

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巨大企業と地域社会
筒井正夫 著
日本経済評論社
541ページ
ISBN978-4-8188-2435-5
定価(本体8,300円+税)
産業革命の中核企業・6大紡の一つ富士紡績は、どのように経営戦略と労務対策により発展したか。同時に周辺地域は、問題をいかに克服し共栄体制を構築したか。今日に連なる企業社会の創出過程を多面的に解明する。
  1. 第1部 富士紡績会社の発展
    1. 第1章 「水力組」の形成から富士紡小山工場の創業へ
    2. 第2章 日清戦後、創業期の経営危機と和田豊治の改革
    3. 第3章 日露戦後の企業合併と事業拡張
    4. 第4章 製造各部門の展開
    5. 第5章 職工・職員の実態と利益分配制度
    6. 第6章 防災・防疫・防犯並びに労務対策の展開
    7. 第7章 従業員の労働・生活・文化

  2. 第2部 富士紡小山工場周辺地域の変貌
    1. 第8章 工場誘致から町場の形成へ
    2. 第9章 激変する町場・市街地の社会環境
    3. 第10章 周辺農村との関係
    4. 第11章 地方行財政の構造と機能
    5. 第12章 町村政治の再編成-町村合併と小山町の誕生
    6. 終 章  総括-富士紡発展の諸要因と地域社会への多面的影響