経済学部

1 月23 日、小栗誠治先生の最終講義が行われました。

授業風景 「中央銀行は何をしているか―中央銀行の本質、目的、独立性、金融政策―」

日 時:1 月23 日(水)4限
場 所:ファイナンス棟3階、24番教室

 小栗先生は、日本銀行において金融研究所、調査統計局、政策委員会室、考査局、業務局など本店の主要な部署で実務経験を積まれたあと、15年前から本学経済学部で教鞭をとっていただくようになりました。
授業風景 本学では日本銀行での豊富な実務経験を活かされて、「セントラルバンキング論」、「ファイナンス市場論」、また大学院では前期博士課程で「セントラルバンキング論特講」、後期博士課程では「金融政策論特殊講義」をご講義されたほか、多くの学部生、大学院生の卒業論文の指導などゼミ生の指導をされてこられました。
 この最終講義は、ときあたかも、安倍新政権の下で日本銀行は物価上昇率2%を目標に掲げ、期限を定めず資産を買い取る(オープンエンド)方式を導入する画期的な金融政策導入を発表した直後でした。会場には、在学生はもちろん日銀勤務の本学OB、経済学部教員が多数、聴講に参加されました。「中央銀行ならびに金融政策のあり方については制度や仕組みを知るだけでは不十分であり、原点まで立ち戻って本質を極める必要がある」。締めくくりの言葉が筆者には印象的でした。(文責 二上季代司)