(助成期間が満了された報告書を掲載しています)
- 受付No:2301
- 研究者名:清宮 政宏
- 研究名称:ソーシャルメディア等のITを用いた企業のコミュニケーション活動とその戦略の変容に関する研究
研究成果の概要
企業が行う産業財取引のコミュニケーションで重要となる「営業」活動に焦点を絞り、清宮政宏(2024)で提示した仮説に基づき、それを検証するための市場調査と分析を行った。現在は、収集されたデータの細かな分析を進めており、新たな論文等にまとめて公開する準備を行っている。
IT進化によって、従来と比べ、顧客取引の接点となる「営業」ではどのように活動が変容しているのか、またその中で、どのような営業行動が成果を高め、どのような営業管理や営業サポートが求められているのか等が、分析で明らかに成りつつある。なお、清宮(2024)で提示した仮説の検証にとどまらず、これまでの「営業」研究で提示してきた分析結果や命題についても、新たな解釈が得られるデータ内容となっており、とても意義の高い研究活動になっているといえる。
分析の結果は、日本商業学会や日本マーケティング学会など商学/マーケティング領域の学会、もしくは学内紀要・彦根論叢等で、その詳細について発表していきたいと考えている。
参考資料:清宮政宏(2024)「IT進化を受けて変容する行動主義的な営業管理について~先進的な事例から見えてくるもの~」『滋賀大学経済学部研究年報』vol.31,pp.1-26.
- 課題No:2405
- 研究者名:鈴木康夫
- 研究名称: 琵琶湖の主な資源量(アユ)の簡易試算法と漁獲量規制
研究成果の概要
8月初頭頃の浅瀬の調査結果から、産卵開始前の近い時期には、河川の川尻から河口付近にのみ鮎の個体群が集まっている(ただし、ウグイやモロコのような小魚やハスも棲息)こと、また、それらの領域以外の沿岸部の浅瀬には鮎の個体群は棲息していない(しかしウグイやモロコなどは棲息)ことが明らかになった。
それゆえ、浅瀬において8月に河口付近に鮎の個体群が集中することから、こうした鮎個体群の河口付近の密度の調査データを用いて、琵琶湖内部や河川内部に棲息する鮎の個体群量のデータも加えれば、琵琶湖の鮎の個体群の総資源量を簡易な計算方法で推計することができる可能性があることが分かった。このことは、所期の研究目的の定性的な側面はある程度達成できたことになる。しかし、その定量的な側面の解明は残されている。
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