経済学研究科が台中科技大学商学院との共同研修を開催
滋賀大学大学院経済学研究科の教職員3名と博士前期課程院生14名は、台湾の国立台中科技大学商学院(ビジネススクール)の協力を得て、2025年9月21日から27日にかけて両大学院による共同海外研修を実施しました。本研修は、文部科学省令和6年度「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業 国際連携型」に採択された「データ×アーツ×国際連携による新たな総合知に基づくビジネス・インサイト養成プログラム」の一環として行われたものです。
本学からは博士前期課程の院生14名が参加し、台中科技大学からは商学院の国際英語コース(International Master of Business Administration in Intelligent Operations Program)の留学生および英語に堪能な学生が参加しました。その結果、日本と台湾に加え、中国、ウクライナ、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、インドネシアといった多国籍の学生による研修となりました。
研修の前半では、参加院生が英語による授業(「Global Competitive Strategy-HBR Case study: Asia Optical」「ROI of Life」「Culture and Consumer Behavior」「Big Data Analysis & AI Applications」「Data-driven Strategy with ChatGPT」「Trends in International Trade Show」)を受講しました。また、「二つの市場、一つの制度」をテーマに、日本統治時代の台湾保険市場に関する特別講義も行われました。
後半では、大型バスを利用し、MOTEX(華新医材)、ASIA OPTICAL(亜洲光学)、Come True Coffee(成真珈琲)、中部サイエンスパーク管理局の4か所を訪問しました。特に、授業で取り上げたHBRケーススタディの題材となったASIA OPTICALを訪問し、董事総経理(CEO)の林泰朗氏と直接ディスカッションするという大変貴重な機会も得られました。なお、訪問先企業での講演やレクチャー、バスの中での連絡も英語で行われました。
また、企業訪問の合間には、台湾省政府官舎を改装した「審計新村」や、台湾最大の湖である日月潭および湖畔の文武廟を訪れ、台湾と日本の歴史や文化を理解する機会も持ちました。
今回の共同研修は、英語の実践能力や国際感覚、現場への洞察力の養成などにおいて、本学院生にとって非常に貴重な学びの場となるとともに、両大学の学生同士の交流を深める契機ともなりました。