公開講座「デザイン思考とマーケティング~新しいビジネスを作ろう!~」を開催
8月4日から6日の3日間、経済学部・山下悠准教授が担当した公開講座「デザイン思考とマーケティング~新しいビジネスを作ろう!~」が開催されました。初日は、新しいビジネスあるいは商品を作り出す考え方のうち、顧客が欲しがるものを作るための考え方である「デザイン思考」の5つのプロセスのうち、身近な人や社会の課題を深く理解する「共感」から始め、見つけた課題の本質を整理する「定義」、そして多彩なアイデアを生み出す「発想」の3つのプロセスを、3人1組のグループワークを通して体験しました。参加者の多くは初めてのワークシート体験に最初は戸惑いも見られましたが、大学生アシスタントのサポートを受けながら、自分の考えを言葉や図にまとめる楽しさを実感していました。
2日目にはメンバーを入れ替え、新しい仲間とともに「共感」「定義」「発想」に加えて、アイデアを具体化した案を作成する「プロトタイプ」と、その案を評価してもらい改善点を探してもらう「テスト」のプロセスに挑戦しました。アイデアをスケッチによって表現することでチーム内でフィードバックし合ったりする中で、チームで考えたことが目に見える形になるおもしろさと難しさを同時に学び、次のアイデアへのヒントを得る貴重な時間となりました。
最終日の3日目は、ビジネスあるいは商品を顧客に届けるために欠かせない考え方「マーケティング」を学びました。なぜマーケティングが必要なのか、その背景から入ったあと、製品・価格・流通・広告という「マーケティングの4P」の視点で、どのようにお客様に選んでもらえるかをグループで議論。さらに、実際の顧客像をもっとリアルにイメージするために「ペルソナ」を作成し、顧客のニーズや生活スタイルを具体的に描きながら考えを深めました。
今年度は小学生2名、中学生1名、高校生9名(県内3名、県外6名)、大学生・大学院生4名の計16名が参加し、大学生アシスタント2名を加えて6グループに分かれてさまざまなワークに取り組みました。多世代が集まる和やかな雰囲気の中で、新しいビジネスアイデアを生み出す楽しさとマーケティングの奥深さを学んだ3日間になっただろうと思います。
滋賀大学経済学部は、これからも「新しい価値を創造できる力」を育む学びの場を提供してまいります。次回の公開講座でも、ぜひ皆さんの挑戦をお待ちしています!