経済学部非常勤講師 安野信之先生(大34・経営学科卒)からメッセージ:「困難な状況に直面する人道支援SDGs ‐人道支援活動の重要性」
経済学部非常勤講師 安野信之先生(大34・経営学科卒)から、人道支援SDGs に関するメッセージを受取りました。
安野先生は、2021 年と2023 年に経済学部へ国連世界食糧計画(UN WFP)を招き、SDG2(飢餓をゼロに)や人道支援活動全般の重要性について考える講演会を開催しました。 2025 年度春学期に安野先生、手島浩平先生、石川智里先生、河崎泰行先生が開講する専門科目「Principles of Business Management」でも、SDGs が直面する問題や課題について学びます。
安野先生より、
先進国や裕福層が多い国では、経済的価値を生むSDGs は計画通りに進捗していますが、経済的価値と直接的に結びつかない(社会的価値のみ)人道支援関連SDGs は、全世界的に未達成となっています。 また米国トランプ政権の政策が、米国内外でのSDGs への取組みを停滞させる可能性も出てきています。 しかしながら、人道支援活動は、その進捗が直接的且つ短期間で人々の生活や生命に影響するため、人類にとって優先的に取り組むべきSDGs だとの再認識が必要です(SDG2,SDG3,SDG1,SDG4 等)。
国連SDGs 進捗 : Sustainable Development Report 2024
このような背景から、3月に卒業する4回生も含め学生の皆さんには、経済的価値を生み出すSDGs に加えて、人道支援を目標とするSDGs へも理解を深めることにより、SDGs17に対する知見を更に広げて頂ければというメッセージです。
下記資料は、安野先生が特別顧問を務める大阪の高校で、人道支援を目的に2023年7月からウクライナの学校に対して進めている復興支援活動事例(SDG4)です。 人道支援活動を主たる狙いとするSDGs活動についても、考える機会にしていただければと思います。