経済学部・大学院経済学研究科

出原健一著『マンガ学からの言語研究 「視点」をめぐって』が刊行されました.

経済学部出版助成の9冊めとなる、出原健一著『マンガ学からの言語研究 「視点」をめぐって』が、ひつじ書房より刊行されました。
経済学部出版助成は、滋賀大学経済学会による助成制度で、2008年3月に発足し、経済学部における学術研究活動を支援し、その公開を促進することを目的としています。

img

マンガ学からの言語研究

「視点」をめぐって

出原健一 著
ひつじ書房
249ページ
ISBN978-4-8234-1048-2
定価(本体3,500円+税)

言語学とマンガ学。一件、関連性が無いように見えるが、実はどちらも「視点」がキーワードとなっている。
描かれたものを「どこから見ているのか」、「何が見えているのか」、マンガは、言葉だけで構成される小説よりも文字通り「一目瞭然」であるため、細やかな視点の分析が可能となる。マンガ学の理論を援用して言語分析を行う、その可能性を探るのが本書の目的である。

第1章 言語学とマンガ学の接点を求めて 本書の目的

第2章 認知言語学は視点をどう取り扱ってきたか

第3章 マンガ学における視点論

第4章 マンガ学の視点論と言語学の視点論の融合

第5章 ルビと視点 マンガやライトノベルに見られる拡張的ルビ

第6章 話法と視点 自由間説話法と二重の視点

終章 今後の視点論の展望