経済学部

衣笠陽子准教授が日本原価計算研究学会において学会賞を受賞

 先の平成26年9月19日(金)から21日(日)の3日間、神戸大学において開催された日本原価計算研究学会2014年度全国大会にて、衣笠陽子准教授の単著が学会賞を受賞いたしました。
 日本原価計算研究学会(The Japan Cost Accounting Association)は、原価計算の理論および実践の研究を促進し、原価計算の進歩と発展に貢献することを目的として1975年に創立された学会です。
賞状
日本原価計算研究学会・学会賞
■衣笠陽子著
  『医療管理会計―医療の質を高める管理会計の構築を目指して―』中央経済社、2013年6月(325頁)。

 本著は、医療機関における管理会計についてまとめたものです。管理会計は営利企業で生成・発展してきましたが、そのような管理会計が医療機関を背景として展開された際に、医療機関の管理会計は企業の管理会計とどう異なるのか、ということについて書いています。
 本著は、先行研究の整理に基づく医療分野の管理会計研究の体系化を行い、医療管理会計の開拓という貢献を行ったと評価されました。また、利益概念の定義の分析とデータ分析による現状分析を行ったこと、さらに詳細なケース・スタディに基づく分析によって予算管理という総合管理(マネジメント・コントロール)の視点で管理会計的分析を行ったことが評価されました。