経済学部

グアナファト大学イングリッド・バラダス教授が来学されました。

イングリッド・バラダス教授 グアナファト大学経済・経営学群と本学経済学部間の【相互教員派遣プログラム】により、 10月26日から11月11日まで、グアナファト大学イングリッド・バラダス教授が来学されました。 経済学部教員との意見交換会やゼミでの特別授業していただいたり、11月3日におこなわれました、「滋賀大学経済学部創立90周年式典」にもご参加いただきました。 3回にわたるResearch Seminarもを開催されました。

Research Seminarの報告

イングリッド・バラダス教授 ◆10月31日セミナー
“Success and Failure in Small and Middle-sized Businesses: Case Studies in Mexico”

 日本においてあまり馴染みのないテーマであるため、メキシコにおける教育水準から丁寧に説き起こされました。中小企業の定義のズレも確認した上で、英語学校の経営失敗という事例から、小規模事業におけるポイントを示されました。質疑においては専ら、日本とメキシコの間の労働者の資質の違い、外国企業がメキシコにおいて事業を進める上での課題が議論されました。

イングリッド・バラダス教授 ◆11月4日セミナー
“Mexico in the Last 25 Years: Changes in Politic, Economic, Society and Culture through the Eyes of a Foreigner with Special Focus on the State of Guanajuato”

 自らの個人史と結びつける形で1985年から今日にいたるまでのメキシコ合州国およびグアナフアト州の政治体制の変化についての詳細な報告でした。この時期はメキシコの政治史の文脈においては、制度的革命党による一党独裁体制が中央、地方において崩壊した時期であり、政治的に大きな変化が経済や社会にどのようなインパクトを与えたのかを考える上で、重要な知見をえることができる講演となりました。

◆11月7日セミナー
“Residents' Perception on Tourism”

 授業の中で学生とともにおこなった調査プロジェクトを踏まえた実践報告という側面もあり、多様な関心を惹起する報告でした。観光というものが経済的な問題だけでなく社会に対して様々なインパクトを与えるということを、観光資源の異なるグアナフアト州内の諸都市それぞれを事例に紹介がおこなわれました。学生による授業内での調査における課題にも言が及び、実践型授業における留意点にかんする質問もでました。


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グアナファト大学イングリッド・バラダス先生による「Research Seminar」:
 10月31日、11月4日、7日

小倉明浩教授がグアナフアト大学(メキシコ)を訪問されます。