経済学部

服部泰宏講師が第26回組織学会高宮賞を受賞

盾を手にする服部泰宏講師
 去る6月5~6日に2010年度組織学会50周年記念研究発表大会が中央大学・多摩キャンパス(東京都)で開催され,経済学部の服部泰宏講師の単独論文「日本企業における心理的契約の探索的研究:契約内容と履行状況, 企業への信頼に対する影響」(『組織科学Vol.42, No.2, 2008』)が第26回組織学会高宮賞を受賞しました。

受賞された盾  第26回組織学会高宮賞は,2008年(平成20年)9月1日から2009年(平成21年)8月末日の間に刊行された組織学会会員の著作の中で,組織科学研究の奨励に資すると思われる複数本を全会員の投票により選出し,最終的に組織学会高宮賞審査委員会が選考することにより決定されました。  今日,成果主義人事制度の導入や終身雇用の崩壊など,日本企業の雇用制度が大きく変化していることが指摘されています。服部論文は,こうした状況下での日本企業と従業員との関わり合いを,「心理的契約(psychological contracts)」の観点から検討したものです。日本企業の従業員は,会社に対していったい何を期待しているのか。そうした期待が会社側によって裏切られたとき,両者の関係に一体何が起こるのか。こうした問題について,統計解析によって検討したことが評価されました。
 ※「組織学会」とは,経営学,経済学,法律学,行政学,社会学,心理学,行動科学,工学,経営実務などの観点から総合的に組織の研究を行ない,組織の改善に寄与することを目的として,1959年に設立された学術団体です。