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ワークショップ2014/7/10

リスク研究センターワークショップ報告

リスク研究センターでは、平成26年7月10日(木)、下記ワークショップを開催しました。


  日 時:平成26年7月10日(木)12:50~14:20
  会 場:滋賀大学彦根キャンパス 第2校舎棟3階326演習室
 演 題:相似拡大的頑健効用と2ファクター金利モデルに基づく
     生命保険の多期間最適運用問題に対する近似解析解
 報告者:楠田浩二氏(滋賀大学経済学部教授)
楠田浩二氏 ワークショップ風景
楠田浩二氏
ワークショップ風景

【講演概要】
 世界金融危機時に、欧米の金融機関は「想定外リスク」管理の不備で多大な損失を被りました。本WSでは、短期から超長期までの生命保険債務を抱える 生保が想定外リスクを考慮して株式指数と全満期の国債に投資する生保の多期間頑健最適運用モデルが紹介されました。
証券市場モデルが説明された後、生保運用モデルが解説されました。同モデルの特徴として、生保の販売を国債と類似の特殊な証券の空売り投資に見立てること、生保運用における想定外リスクを管理するため、「最悪確率」下での効用の低下を最小化しつつ「相似拡大性」という効用関数の望ましい性質を満たしている「相似拡大的頑健効用」を生保が有していることが挙げられます。同効用の関数形と経済学的意義が解説された後、所与の消費・投資計画下の「最悪確率」導出の為の効用最小化問題の解法と、効用最大化原理であるHJB方程式が説明されました。そして、HJB方程式から導出される偏微分方程式の近似解析解の導出法が解説されました。
最後に、参加者の積極的な質問のお蔭で非常に有意義なWSとなりましたことを この場を借りまして感謝申し上げます。(文責:楠田浩二氏)

前回ワークショップ報告は こちら


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