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リスク研究センターでは、平成26年5月28日(水)、韓国啓明大学から研究者をお迎えして、セミナーを開催いたしました。
日時:平成26年5月28日(水)15:00~16:30 会場:滋賀大学彦根キャンパス 第2校舎棟5階545共同研究室 〈報告1〉 演 題:「The Role of Exchange Rates in the Korea's Commodity Trade with China」 報告者:趙甲濟氏(韓国啓明大学経済金融学科副教授) 〈報告2〉 演 題:「Thinking the Effects of Regional Clusters on Regional Economic Development」 報告者:柳建佑氏(韓国啓明大学校社会科学大学長) 司会:金秉基(経済学部准教授) |
【講演概要】
リスク研究センターでは、5月28日(水)15:00~16:30、韓国啓明大学からの研究者をお迎えして、セミナーを開催しました。セミナーでは2本の報告が行われました。経済金融学科の趙甲濟副教授よる報告「The Role of Exchange Rates in the Commodity Trade between Korea and China」では、韓国の為替相場政策は韓国の貿易収支を改善させる効果が見られるものの、中韓の二国間貿易及び大分類・中分類した商品レベルでの貿易においては、ほとんど影響を与えていないことを統計的手法を用いて明らかにしました。そしてその要因として、韓国の対中国輸出商品は、最終財の生産によって需要が決まる中間財や原材料が大きい部分を占めているからであると説明されました。
社会科学大学の柳建佑学長は「Thinking the Effects of Regional Clusters on Regional Economic Development」という題で報告を行いました。柳学長は、世界の産業クラスターの進展状況及び先行研究を紹介したうえ、地域活性化のためには産業クラスター形成が非常に重要であると述べました。特に日韓における広域的な産業クラスター形成は両地域の活性化を通じて両地域のウィン-ウィン関係の構築に必要であると強調しました。
このセミナーには、本学の教員や大学院生、学部生など大勢の方が参加し、貿易政策や産業集積について議論する貴重な場となりました。セミナーの最後には、日韓の中央政府レベルでの交流はなかなか進展が見られない今だからこそ日韓の地方間の交流が必要であると述べ、セミナーを締め括りました。(文責 経済学部准教授 金秉基)
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