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12月2日(金)、リスク研究センターでは、近畿財務局金融安定監理官の岡本輝久氏をお招きして、セミナーを開催いたしました。
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12月2日に近畿財務局の岡本輝久金融安定監理官をお招きして、「金融安定化と金融行政」に関するセミナーを開催しました。司会の鈴木康晴准教授より、講師の経歴の紹介があった後、金融機能強化法の最近行われた改正の概要、その特徴、これに基づいて行われた公的資金による資本増強の実施状況等の概要について説明がありました。また、この資本増強が実施された地域金融機関の直接の監督行政を行っているのは、金融庁から業務を委託されている全国11の財務局等であり、その業務内容等についても詳しく説明していただきました。
説明の後、司会の鈴木康晴准教授からは、「本日は最近の経済情勢や東日本大震災の影響を受けた地域の回復を促進するため、地域金融システムの安定に向けた公的資金による地域金融機関の資本増強に関する話を中心に、地域金融機関の監督行政を行っている財務局の業務や取組みなどについてお聞かせいただきました。本日のお話により、地域経済回復の前提として各地域の金融システム安定化が重要であること、そのための施策として地域金融機関が公的資金による資本増強が有効と考えられることから公的資金による資本増強が行われやすく改正されたこと、さらにこれらの地域金融安定化に向けた金融監督行政をそれぞれの地域の実情を踏まえ実施している機関として全国各地に財務局という組織があること、など、地域金融に関心を持つ者にとって大変ためになるお話しをしていただきました。地域経済を支える地域金融機関の財務体質の改善と地域経済の回復という観点から、この政策の実施と地域経済の関係については注目されるところです。」というまとめの言葉があり、セミナーは終了しました。
(文責:鈴木康晴)
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