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11月18日(金)、リスク研究センターでは、預金保険機構の西畑一哉氏をお招きして、セミナーを開催いたしました。
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11月18日に預金保険機構の西畑一哉大阪業務部長をお招きして、「預金保険機構の業務と反社会的勢力への対応」に関するセミナーを開催しました。司会の鈴木康晴准教授より、講師の経歴の紹介があった後、演題に沿って、「金融機関破たん処理の意義と実践」として、金融機関はなぜ簡単に倒せないのか、全額保護時代の破たん処理と取付け、全額保護と定額保護、日本振興銀行の破たんの概要等を説明され、次いで「預金保険機構グループの業務と社会的勢力への対応」、最近の預金保険法改正による新規業務である特定回収困難債権の買取制度の解説(銀行等が保有する暴力団等への回収困難な貸付債権を、預金保険機構の100%子会社である整理回収機構が買い取り、回収を行うもの。この際、預金保険機構の財産調査権を適宜利用することができる。)がありました。
司会の鈴木康晴准教授からは、「本日は預金保険機構の業務、その中でも特に金融機関の破たん処理と反社会的勢力への対応に関するお話を伺いました。大学において金融を論ずる際には、ともすると抽象化された話となりがちですが、本日は金融機関の破たんや回収困難債権の回収といった権利や損得が錯綜する具体的な現場の問題をお聞かせいただきました。本日のお話により、改めて金融機関の破たん処理の重要性を理解できたのではないかと思います。また、特定回収困難債権の取扱いは暴力団排除の動きが強化されている昨今、金融機関のリスク管理強化を図るべき問題の一つに関する重要な制度改正であり、来年度から始まる買取りの動向は注目すべきものだと思われます」というまとめの言葉があり、セミナーは終了しました。
(文責:鈴木康晴)
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