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この度、リスク研究センター東アジア保険プロジェクトの共同研究者として、中国大連市の東北財経大学や大連医科大学他から、4名の先生方をお招きしました。
(表敬訪問の模様は こちらへ)
8月2日、3日の両日に行われた研究会においては、これまでの研究成果が報告、討議されました。この研究会は、東アジア保険プロジェクトの一環として、大連市の中国東北財経大学と行っている共同研究の第3回報告会となります。この研究会のテーマは、「国民皆保険後の中国公的医療保険制度の改善提案」です。経済成長が著しい中国では、社会保障制度の整備を急いでいますが、国民の最大の不満は医療保険制度と医療の供給体制にあると言われています。懸案であった農村部の医療保険制度である「農村新型合作医療保険制度」の普及率は95%(2011年度)まで上昇しました(ほぼ、国民皆保険)が、極めて高い医療費の自己負担や農村部などの劣悪な医療環境、利益至上主義に走る病院など大きな課題が存在します。
このプロジェクトでは、これらの問題を日本や韓国などの経験を生かしながら、保険や社会保障、医療経済の研究者と大連市の元社会保険庁長官などの実務家を集め、医療の供給サイドを中心に現地の情報・データをふんだんに織り込みながら、課題解決策を提案しようと考えています。
そして、2012年度中に研究成果を取りまとめたプロジェクトの中間報告を発表する予定にしています。(文責:久保英也リスク研究センター長)
【発表された研究報告は下記の通りです。】
8月2日 ●「Outline and Purpose of Project」 滋賀大学特任准教授 李 蓮花 ●「医療提供体制と病院経営」 大連医科大学副教授 張 瑩 ●「新型農村合作医療」 東北財経大学講師 夏 敬 ●「日本の地域医療」 滋賀大学准教授 佐野洋史 8月3日 ●「支払方式改革」 東北財経大学教授 劉 暁梅 〃 客員教授 陳 仰東 ●「医療保険財政」 東北財経大学教授 叢 春霞 ●「民間医療保険」 滋賀大学特任准教授 李 蓮花
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滋賀大学経済学部リスク研究センター TEL:0749-27-1404 FAX:0749-27-1189
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