レポートはおおむね以下の手順で作成します。
(1)出題者の意図の把握
レポートのテーマが与えられたとき、出題者の意図を理解することは何にも増して重要です。課題の与えられ方を大別すると、講義中に論じられた問題、講義中に紹介された文献に関する問題、講義では直接的には取り上げられなかったが関連する問題、大枠の課題は設定されているが具体的テーマは自由に任されている問題、のようになります。実際に与えられたテーマがこの中のどれに該当し、教員が何を要求しているのかを正確に理解する必要があります。
(2)自分の書く方向や内容の決定
個別具体的にテーマが設定されている場合にも、大まかなテーマが設定されている場合にも、それに関して何を書くかは自分自身で決めていきます。
(3)情報収集・資料集め、及びそれらの把握
テーマが決まればそれを解明する際に必要となる材料を集めなければなりません。具体的には、附属図書館や経済経営研究所を中心とした文献収集、インターネット経由の情報、アンケート調査・実地調査や実験などが含まれます。
(4)アウトラインの構築
レポートの基本となるのは序論・本論・結論の三部構成です。
1.序論:
自分が論じようとする問題を提示する。
取り上げる課題の範囲、目的や背景説明、立論の根拠、研究方法を示す。
2.本論:
問題について、以下のような内容を基に論理的・実証的に展開する。
・他説の紹介・評価や再構築
・実験・調査結果の提示と評価
・自説の展開(論拠とそれに基づく主張)
3.結論:結果をまとめ、残された課題に言及する。
資料・参考文献:立論の根拠となった文献等を紹介する。
(5)執筆
骨組みに肉づけをしていきます。まず下書きをし、それを基に本文を作成します。そうして出来上がったものを推敲するという作業を繰り返すことにより、完成度を上げます。出来れば他者に読んでもらい、その意見を反映させます。
最初から順をおって書き上げる方法もありますし、順をおわずに部分部分について下書きをしてそれを骨組みにしたがって組み上げる方法もあります。自分のやりやすい方法で書くことになります。
いずれにしても最終的に一貫性が保たれるように注意しましょう。