- 日 時:令和元年6月21日(金)3限 12:50-14:20
- 会 場:セミナー室1(滋賀大学彦根キャンパス士魂商才館3F)
- 分 野:応用経済学セミナー
- 表 題:Exploration or Exploitation? Hedge Funds in Venture Capital-ベンチャーキャピタル市場におけるヘッジファンドの役割-
- 講演言語:英語
- 講 師:Emma Li 氏(Lecturer in Finance, Faculty of Business and Law, BL Deakin Business School)
- 招聘担当:近藤豊将 教授
- 20190621ポスター.pdf
【セミナー報告】
ファイナンス学科教授 近藤 豊将
6月21日(金)にリスク研究センター応用経済学セミナーが行われました。講演者は、本学の海外協定校であるディーキン大学(オーストラリア)のEmma Li氏でした。近年、ディーキン大学からは、毎年、学生たちと引率の教員が来学しており、今年も20名の学生とEmma Li氏が2週間彦根に滞在し、地元の産業の国際展開などについて調査を行いました。また、せっかくの機会を活用し、研究交流を進めるべく、本リスク研究センターにて研究発表も行ってもらったわけです。
講師のEmma Li氏は、以前はリーマンブラザーズに勤務しておられ、2~3年の間東京に住んでいたこともあるそうです。その後、メルボルン大学でファイナンスのPh. Dを取得され、現在はディーキン大学に勤めておられます。まだ学位を取得して日は浅いですが、非常にアクティブに研究活動を行っており、将来を嘱望される気鋭の女性研究者です。
講演内容は、ベンチャーキャピタル市場におけるヘッジファンドの役割を主に実証的に捉えたもので、現在執筆中の論文に基づくものでした。また、講演中はご自身の仕事の経験なども話していただき、聴講に来ていた本学の学生とも頻繁に対話をされ、会場は大いに盛り上がりました。あまりにも盛況で、時間を少々(?)オーバーし、最後は司会を務めた筆者が、「すいませんが、時間なので...」と口を挟まざるを得ませんでした。
今回のセミナーでは、本学の特に経営学分野の若手教員にとって研究上の良い刺激になるとともに、国際的に活躍したいと考えている学生にとってもinspireされるところが多かったようです。もちろん、ディーキン大学の学生にとっても、今回の滞在を通じて、日本文化にふれ、本学の学生と交流する機会になったはずです。研究・教育の両面で協定校との交流が効果的にすすむ、大変に有意義な機会となりました。