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プロジェクト科目「THE 彦根学」

情報管理学科 教授 谷口伸一
佐和山城の石田三成、彦根城の井伊直弼。時代の転換期に大きな役割を果たした人物が身近に居たことを知らない学生が大半である.四年間を彦根学舎で学ぶことの意義と価値を高めるために,そして,卒業後も母校と彦根への愛着と誇りを持つ狙いで開講したが,以下に記す講義の工夫の効果もありその目的を達成した.しかし,他の講義と重なり,予定受講者に満たなかった点は今後の課題となった
講義の工夫と効果について記す.
  1. 彦根に造詣が深い講師を招いて講義した.現在試行中の発掘調査を含む貴重な資料が提示された.特に「城」に対するインパクトは大きく,自分の目で確かめる行動へとつながった.
  2. 前半の歴史に関する講義が終わったところで,知識を確認するために携帯電話による「THE彦根学検定」を実施した.
  3. 彦根が多くの映画のロケ地になっていることを紹介して身近な彦根を植え付けた.さらにそれら映画の1シーンを計12コマ提示して,事前に予想を立て,そしてその場所を実地検分するフィールドワークを行った.
  4. 学生が彦根城や玄宮園を無料入場できるように市と交渉して実現した.
  5. 井伊直弼が文武の修業に励んだ埋木舎を特別公開してもらい,堤主幹による解説付きで内部をつぶさに見学した.なお,一般客入場では外からの見学のみ.
  6. 以上の講義や見学を通して,彦根の概要を理解させた上で,新たに開発した「携帯電話を活用したフィールドマイニングシステム」を用いたフィールドワークにて,学生による彦根の魅力発見を行った.講義の最終回に発見された200点以上の写真を全員で評価しながら,教員の選考による「フィールドマイニング賞」を発表した.
  7. 講義ごとにゲストスピーカからワンポイントクイズを出してもらい,それを携帯電話で回答させた.また,それが出席カウントになる.
  8. このような取組が彦根市に評価され,2011年3月から学生証を提示することで彦根城,玄宮園,彦根城博物館を無料観覧できるようになった.


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