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ベトナム経済の本格的研究に向けた基礎調査 ―ベトナム経済が直面する人的資源に関する問題点の把握と分析―

経済学科 准教授 山田和代
 本研究課題は、ハノイ国民経済大学の研究者と共同研究を前提とした個別研究であり、ベトナムにおける人的資源問題に関わる問題点を整理し、労働やジェンダー問題を扱う政策担当者へのインタビュー調査を実施することである。また、これらを基礎にして、ベトナム経済の本格的研究にむけた体制づくりに寄与するものである。
 今回の基礎調査を通じて、ハノイ国民経済大学の研究者と研究関心をまずは共有し、労働調査においてはベトナムの労働事情、政府・国際機関の統計資料収集、労働組合などへのインタビューを実施した。調査の成果の一部は、本学の小田野純丸教授との共著論文「ベトナム経済が直面するビジネス環境とリスク要因の研究」滋賀大学リスク研究センター・ディスカッションペーパーシリーズ、J-32、pp.1-31、2012年10月として発表した。
 ベトナムの労働市場において、離職や転職のリスクや産業構造の転換のもとで長期にわたる技能習得や職業教育を備えた今後の制度・体制づくりが大きな課題としてあげられる。この点は、職業訓練を通じた質の高い労働力を確保し育成するという、進出企業の展開やベトナムの経済発展を見据える際の重要な視点となると考えられる。

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