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市民参画による公共計画の検討と合意形成過程分析

産業共同研究センター 教授 山崎一眞
(1)公共計画の一つとして路線バスの再編問題をとりあげ、学生自身がその立案過程や合意形成過程にコミットメントすることによって、地方分権社会における市民参画の重要性や政策の意義を実感することを目的とした。
(2)授業構成の第一は、公共計画の立案に係る理論面の講義であった。ケース自治体の担当者から問題の深刻さ、および、分析結果の利用方法を聞き、科目に対して強い動機づけになった。
(3)授業構成の第二は実証データの収集・分析・ワークショップという一連の立案プロセスの展開であった。市民との交流を通して、重い責任と強い刺激を得たものと推察される。
(4)第三は立案プロセスの記録から合意形成過程を分析するとともに、報告書の作成や発表などの体験を行った。観念的な思い込みから対立していた意見が、対話を通して、お互いの事情や理由を知ることによって、合意の方向に向かう場面を体験した。
(5)「初めて大学生らしい授業を受けた」「就職面接ではこの経験を話したい」という話をきくと、この事業は大きな効果をもたらしたと評価したい。
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