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持続可能な生態系サービスの管理政策に向けた国際共同研究

経済学科 教授 田中 勝也

 本研究では、イギリス・ドイツにおいて実施されている次世代型の農業環境政策に関する実証分析を、サバティカル滞在先の受入教員と共同で実施する。イギリス(グラスゴー大学)では現地農家を対象としたアンケート調査に基づく計量分析、ドイツ(キール大学)では現地学生・農家を被験者とした経済実験をおこない、それらの知見を比較検討した上で統合し、国内の農業環境政策に適用していくための政策提言をおこなう。
 日本の農業環境政策はEU地域と比較して遅れており、制度の革新にむけた国際共同研究もきわめて限定的である。本研究の推進により、同分野における国内の研究水準を向上させるとともに、本学の国際ネットワークの拡大にも寄与することが期待される。
 イギリス・ドイツへのサバティカル渡航は、コロナ禍の影響のより実現せず、研究計画も大幅に見直しせざるを得ない状況となった。予算執行については、渡航準備のための物品などを除く残額については、ドイツで追加的に実施する予定であった研究課題(公共交通と自転車の組み合わせによるスマートモビリティ)のために調達する予定だった物品(折り畳み自転車および関連部品)の調達に充当した。
 上記機材による実証試験を国内でおこない、そのフィードバックを基に、スマートモビリティに関する市民の選好についてのオンラインアンケート調査を、米国オレゴン州ポートランド市で2021年2-3月に実施した(本学重点領域研究助成、ポートランド州立大学との共同研究)。現在、回収したデータを基に分析・論文化の作業を進めている。


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