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サバティカル研修期間に高雄医学大学(台湾)に客員研究員として滞在し、現地で研究活動および研究交流を行うため

ファイナンス学科 教授 近藤 豊将

 コロナ禍のため予定していた台湾への渡航がかなわず、研究は本学の研究室で継続していた。扱っていたテーマはこれまでの研究の延長で非線形写像の不動点の存在定理、不動点の近似定理、そしてそれらの応用である。サバティカル研修期間以前の研究成果と期間終了後(2021年3月)の掲載論文も含むが、査読性の国際学術雑誌に合計4編の論文を2020年度内に出版することができた。これらはすべて非線形写像の不動点を近似する既存の方法を改善するタイプの研究である。その他に不動点定理の改善・拡張に関する研究も行い、その成果は現在、学術雑誌に投稿中である。
 

  1. "Attractive Point, Weak and Strong Convergence Theorems for Generic 2-Generalized Hybrid Mappings in Hilbert Spaces", (Atsumasa Kondo and Wataru Takahashi), Linear and Nonlinear Analysis, Vol. 6, No. 1, 103-133, 2020.
  2. "Weak Convergence Theorems to Common Attractive Points of Normally 2-Generalized Hybrid Mappings with Errors", (Atsumasa Kondo and Wataru Takahashi), Journal of Nonlinear and Convex Analysis, Vol. 21, No. 11, 2549-2570, 2020.
  3. "Strong Convergence Theorems for Finding Common Attractive Points of Normally 2-Generalized Hybrid Mappings and Applications", (Atsumasa Kondo and Wataru Takahashi), Linear and Nonlinear Analysis, Vol. 6, No. 3, 421-438, 2020.

コロナでやむを得なかったとはいえ、やはり海外への渡航がかなわなかったのは残念であった。だが、研究室で腰を据えて研究に打ち込むことができた面もあり、望外に多くの論文として成果を残すことができた。反面、オンライン授業やZoom会議のやり方に慣れるのが1年分遅れてしまい、現在、四苦八苦中である。今後は、リモートの技術をうまく生かして、授業を効率化し、研究時間を捻出できればと思っている。


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