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滋賀大経済キャリア最前線 杉浦さんからの報告

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杉浦 梓美 (社会システム学科)
2026年3月卒業予定 独立行政法人に就職予定

原体験がくれた羅針盤

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 幼い頃の科学教室での体験や、自作の工作に熱中した日々が、ものづくりへの興味や探究心を育てる原点となりました。大学では軽音楽部に所属し、日々のバンド活動に取り組むとともに、コロナ後の夏合宿の完全復活に向けて運営面を担いました。専門分野では、社会システムの視点から社会制度や仕組みを学び、所属するゼミで財務諸表分析や企業価値評価、リスクに関するデータ分析に取り組みました。将来の価値を数字で捉え、言語化して説明する習慣を身につけたことは、私の論理的思考の土台となっています。

カンボジアでの挑戦――ゼロからの事業開発

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 留学先のフィリピンの孤児院での子供たちとの出会いを通じて、世界の栄養課題を実感し、支援ではなくビジネスで社会課題と向き合うと決意して、カンボジアの食品商社で新規事業開発に挑戦しました。机上の理論に留まらず、実社会で価値を生み出すことを自身の課題と据えました。そして、プロジェクトリーダーとして立ち上げた「Bentoプロジェクト」では、現地のフードロスと栄養問題の同時解決を目標に設定し、滞留していた冷凍魚の在庫を活用して弁当を試作し、価格の妥当性を検証しながらパッケージや販路を整えました。原価の予測と改良を重ねた結果、販売開始から三か月で売上は一千ドルを超え、不良在庫は半分まで減少しました。日々の手応えを大切にしながら試行し、結果を次の改善に生かす循環を通じて、現地メンバーと力を合わせた経験は、今の私の原動力になっています。

滋賀大学で見えた、私の新しい形

 Society5.0と呼ばれる時代において、社会の課題はますます複雑になり、一つの専門だけでは答えを出すことが難しくなっています。私は滋賀大学で、そうした現実に向き合い、課題を多面的に捉えるための土台を築いてきました。
 社会システム学科で、社会制度や経済の仕組みを俯瞰的に学ぶと同時に、ゼミでは財務諸表分析や企業価値評価、データ分析に取り組みました。ゼミでのデータ分析を通じて、専門知識に「データを用いて考え、説明する力」を掛け合わせる経験を積みました。これは、滋賀大学が掲げる文理融合・データサイエンス教育を、体得した結果だと思います。
 「考え、試し、社会と関わり続ける姿勢」こそが、滋賀大学で得た最大の学びです。この場所で見えた自分の新しい形を胸に、これからも社会と誠実に向き合っていきたいと思います。