- 日 時:2025年4月10日(木)15:40-17:10(開場15:00)
- 会 場:滋賀大学彦根キャンパス 講堂
- 定 員:200名(先着順)
- 開催様式:完全対面
- 参加対象:学内(学部生・院生・教職員)及び滋賀大学データサイエンス連携コンソーシアム事業会員様
【第1部】講演会(15:40-16:40)
- 表題:『 データ活用が切り拓くJTの未来 〜データ駆動型経営による価値創造〜』
- 講演者:岩井 睦雄 氏(日本たばこ産業株式会社 取締役会長、公益社団法人経済同友会 筆頭副代表幹事・代表理事)
データサイエンスとAIの力を最大限に活用し、どのように新たなビジネス価値を創造できるのか。
本講演では、JTがこれまでに取り組んできた顧客マーケティングや、AIを活用した事例等を紹介します。
また、今後の展望について、DX時代に競争力を高めるための経営への示唆を含めて語ります。
------休憩 16:40-16:50 ------
【第2部】対談(16:50-17:10)
- 表題:「グローバル経営・大学経営における対話力」
- 講演者:岩井 睦雄 氏(日本たばこ産業株式会社取締役会長、公益社団法人経済同友会筆頭副代表幹事・代表理事)
- 講演者:竹村 彰通 学長(滋賀大学学長)
- 進行役:深谷 良治 教授(滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター長)
概 要
企業経営(岩井様)、大学経営(竹村学長)の視点から視た現場でのコミュニケーション力の大切さについての対談を行います。
講演報告
2025年4月10日、日本たばこ産業株式会社(JT)の取締役会長である岩井睦雄氏をお招きし、第11回データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター・経済経営研究所ジョイントセミナーを開催しました。題目は「JTグループのデータ活用の取組みについて」で、教職員・学生など約100人が受講しました。
第1部の講演では、JTのたばこ事業・医薬事業・加工食品事業を基盤とした経営戦略や、4Sモデル(お客様・株主・従業員・社会)に基づく経営理念について紹介がありました。さらに、消費者体験の質を高めるための「CXドリブン」アプローチや、AIを活用したマーケティングの高度化(メール開封率の向上、AIペルソナの構築と活用)など、データドリブン経営の実践例が示されました。加えて、従業員向けに開発された社内AIツール「JTG AI Concierge」の取り組みが各部門の業務改善に寄与する具体的な活用事例とともに紹介され、デジタル技術を経営にどう統合していくかについて理解を深める機会となりました。さらに、創薬経験者がAIリテラシーを習得して実践を担う点がJTの強みとされ、データサイエンスが創薬の分野にも新たな可能性をもたらしていることが示されました。また、後半には学生や教員を交えた活発な質疑応答が行われました。その中で、岩井氏からはたばこ事業の責任者に就任した際の経験から、DX推進にはトップのコミットメントが不可欠であること、加えて現場からのボトムアップの挑戦を引き出す仕組みづくりが重要であるとの認識が伝えられました。
第2部の対談では、「グローバル経営・大学経営における対話力」をテーマに、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター ・深谷良治センター長をファシリテーターとして、岩井氏と竹村彰通学長との対談が行われました。対談では、経営、研究や教育において「対話」が果たす役割についての議論が交わされました。国際化が進み、多様な文化や価値観が交差する現代において、異なる立場の人々と意見を交わし、建設的に議論する力が、企業経営・大学運営の両面で必要不可欠であることが共有されました。
今回のセミナーを通じて、企業経営におけるデータ活用の最前線を学ぶとともに、産業界と大学との連携の可能性についても多くの示唆を得ることができました。
(データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターURA事務局)
第1部:講演の様子
第2部:対談の様子
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