経済学部・大学院経済学研究科

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産業化時代におけるグローバル・ヒストリーとしての高等商業教育史研究――その論点整理と史料論にむけて

  • 事業実施代表者:阿部安成
  • 事業実施者:今井 綾乃(滋賀大学経済経営研究所、同学経済学部附属史料館)、崔 誠姫(大阪産業大学国際学部)、坂野 鉄也(本学経済学部)、横井 香織(静岡県立大学グローバル地域センター)

事業の概要

産業化の時代に登場した高等教育としての商業教育を、ヨーロッパでの動向を視野に入れた世界規模での同時代史として、かつ、とりわけ東アジアにおける帝国-植民地史としてとらえるための論点整理と史料論を展開する。

〔目標・目的〕 産業化時代の高等商業教育を、①文化の伝播移入と翻案として、②人材育成と人材移動として、それらの具体相をとらえるときの論点を提示し、また、史料論を検討する。従来は内地での個別学校史として記述された19世紀末から20世紀前期までの高等商業教育史を、学校間の比較史として、かつ、東アジアを主フィールドとして、そして同時代の世界史として考究する手始めとする。

〔必要性・重要性〕 本事業は教育と人材育成という人文社会知の活動を、現在より1世紀前のもう1つのグローバリゼイションという歴史事象のなかでとらえる歴史学研究であるとともに、それを現在に向けた知の活用参照事例として提示する重要性を持つ。現在の大学運営や在学生の進路展望をめぐって歴史(=過去の経験の集積態)がどう活用できるか、高等教育機関は自己にとっての地域社会をどう設定し、また、高等教育機関が置かれた地域社会はそれをどう活用したのかについての考察は、現在の高等教育機関の存在意義やそこに在籍する学生等の自己省察にとっても有意であると考える。


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