女性詩における<フェミニズム> ―ジェンダーを巡る日本近現代女性詩研究―
教授 菊地 利奈
研究成果の概要
研究成果詳細は、以下に記した通りであるが、この場を借りて、2023年度内に実施したワークショップ、講演会、国際学会におけるパネル発表、朗読会等に協力してくださった共同研究者の方々に御礼申し上げます。
- 2023年8月11日に東京のコ本やで開催されたイベント「Chika Sagawa In Translation」に出演。詩人で翻訳家のSawako Nakayasu氏と菊地というふたりの左川ちかの英訳者が、左川の詩とその翻訳について対談した。
- 「対談 菊地利奈+中保佐和子 左川ちかの翻訳をめぐる<詩の進化>」(『現代詩手帖』11月号 掲載)は上記イベントでの対談をまとめたもの。
- 2023年8月ゲント大学(ベルギー)で開催された学会The 17th International Conference of the European Association for Japanese Studiesにて、詩とジェンダーのパネル「Beyond heteronormativity: cultural and gender transgression in contemporary Japanese poetry」をJeffrey Angles西ミシガン大学教授、松永美穂早稲田大学教授と組み、「Witch's curse and awakening of women: to deconstruct the 'cis-hetero-men-dominated world」と題して、川口晴美氏の詩集『やがて魔女の森になる』(思潮社 2021年)について発表。ディスカサントのJaqueline Berndt(ストックホルム大学教授)等から貴重なコメントをいただいた。
- 2023年9月30日早稲田大学にて開催された「poetry transcreation workshop」に、メリンダ・スミス氏、川口晴美氏とともに講師として参加。
- 2023年10月6日には、滋賀大学生を対象に、オーストラリアから来日したメリンダ・スミス氏に「詩を読むこと・詩を書くこと」について語ってもらうワークショップ「他者を生きる ~読書を通してあなたもわたしも<100万回生きたねこ>になる~」を開催。講師は、詩人のスミス氏の他、思潮社の詩の編集者の藤井一乃氏、舞台写真家の深堀瑞穂氏。
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/ebrisk/2020/mirai/souhatsu/20231006.html - 2023年10月7日 詩祭「百年のわたくし」(京都 徳正寺)にて、メリンダ・スミス氏とバイリンガル朗読
- 2023年10月28~29日に立命館大学で開催された「IASIL Japan The 39th International Conference: Evolutions/Dissolutions」のシンポジウム「Evolutions/Dissolutions: Changes in Irish Writing and Performance」にて、「As If by Magic: The Importance of Reading/Translating Women/Poetry」と題して、ポーラ・ミーハン選詩集『まるで魔法のように』(思潮社2022年)を題材に、詩の翻訳とフェミニズムについて発表。
- 2023年11月24日には、北海道立文学館で開催された左川ちか特別展に合わせて札幌で開催された「左川ちかトリビュートバイリンガル朗読会」に、明治大学教授で詩人の中村和恵氏、北海道詩人の柴田望氏らと出演。
- 2024年1月26日には、川口晴美氏を滋賀大学に招き、本学部生を対象とした翻訳ワークショップ「詩の翻訳からひろがる世界」を開催。
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/ebrisk/2020/mirai/souhatsu/20240126.html - 2024年3月20日、詩人の平川綾真智氏がパーソナリティをつとめる「渋谷のポエトリーラジオ」にゲスト出演。
アーカイブ:https://note.com/shiburadi/n/n337722539236