講師：Thomas Roehl氏
（ウェスタン・ワシントン大学教授）

演題：『Market Uncertainty and Strategic Change Risk』

日時: 平成２０年６月１１日（水）１４：３０～１６：００
会場: 陵水会館　会議室
司会: 小田野純丸教授　（本学経済学部）

(セミナー概要)
ウェスタン・ワシントン大学経営大学院のトーマス・レール教授によるセミナー講演が開催された。「Calculative Relationships: Relational Governance in Strategic Alliances」というタイトルの論文をベースにした報告であった。ビジネス・パートナーとの関係構築を情報とリスクの関係から論じたもので、経済学の伝統的な接近（エージェンシー理論やゲーム理論）の紹介から始め、社会学、心理学、組織論などで注目されているテーマなどを援用しながら主題の核心を簡明に解説する講義となった。レール教授は、参加した学生に、この分野の理論的背景や広く採用されている方法論を十分に理解してもらいたいという配慮から、重点箇所を努めて簡潔にして議論を展開してくれた。講義は米国の経営大学院の授業スタイルに従って、多くの企業の実例を多用し、参加者との質疑を織り込みながら活発に展開された。参加した滋賀大学の教員との質疑では、日米の企業のリスク受容の把握姿勢の違いなどが議論され、予定時間を大幅に超える熱の入ったセミナーとなった。リスクと情報の分野の新しい方向を示唆するセミナーであった。

Dr.Roehl

司会の小田野先生

セミナーの様子

　　　　　　　　　　　　　　　

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