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セミナー 2008/5/23

リスク研究センターセミナー報告

講師:黒宮 一太氏
(京都文教大学・京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期過程修了)

演題:『「不安」のナショナリズム・ナショナリズムの「不安」』
―ナショナリズムからみる「リスク社会」と「個人化」の一様相

日時: 平成20年5月23日(金)13:00~15:00
会場: 第二校舎棟5階545共同研究室
司会: 柴山桂太准教授 (本学経済学部)
(講演概要)
ナショナリズムは近代化の初期段階に見られる現象であり、発展とともに消失する、との見方がある。こうした近代主義的な解釈によると、現代に入って日本を含めた先進各国でのナショナリズムの再燃が、うまく読み解けない、ということになる。
黒宮氏の講演は、近代主義的なアプローチの限界を指摘した上で、「個人化」や「リスク」によって特徴づけられる、後期近代にまで射程を広げたナショナリズム論を打ちだそうとするものであった。時事性の高い話題だけに、参加者の関心も高かったように思う。参加者に学生が多かったこともあり、質疑応答も活発になされた。ともすれば印象論に流れがちな現代のナショナリズムを冷静に理解する上で、きわめて有益な講演会であったと言える。(文責 柴山 桂太)
黒宮先生 </td> 黒宮先生 </td>
黒宮先生
黒宮先生
セミナーの様子 </td> 司会の柴山先生 </td>
セミナー風景
司会の柴山先生

(黒宮一太氏のプロフィール)
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都文教大学勤務。専攻は政治思想、政治哲学。理論研究、思想的考察を中心に、ナショナリズム及び国家の考察を行う。
著書に『ネイションとの再会-記憶への帰属』(NTT出版、2007年)、『思想地図』(日本放送出版協会、2008年)、『ナショナリズム論入門』(有斐閣、近刊)など。他に『発言者』、『表現者』の各紙で社会評論、書評を発表。


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