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セミナー報告 2006/12/8-2

リスク研究センターセミナー報告

宮原孝夫氏
(名古屋市立大学大学院経済学研究科教授)

『 期待効用理論に基づくプロジェクトの価値評価法』

日時:平成18年12月8日(金)14:30~16:00
会場:経済学部第二校舎棟3階 326演習室
司会:中野裕治教授
宮原先生のセミナー
セミナー風景
宮原先生 宮原先生のセミナー
宮原教授
セミナー風景
(アブストラクト)
 不確実性の下での企業戦略を考える上で、プロジェクトの価値評価(事業価値評価)を適切に行うことは基本的な要件である。プロ ジェクト評価の伝統的な方法は、正味現在価値(NPV)法である。この方法は分かりやすく使いやすい反面、プロジェクトの持つ不確実 性や柔軟性を十分に反映できていない。それらを補う考え方のひとつとしてリアルオプション・アプローチが導入されている。  NPV 法とリアル・オプションとを組み合わせた方法は有効性を期待できるが、いくつかの問題点も持っている。一番の問題点は、評 価対象のプロジェクトが市場を前提にした理論を適用することが妥当なプロジェクトであるか否かである。妥当なものであれば金融オ プションでなされている議論の多くが適用可能であろう。しかし、多くの場合には市場のない資産(non-tradable assets)を扱う問題 であり、その場合には別の理論が必要になる。 この場合に有効と思われる理論に、効用無差別価格(utility indifference price)とリスク尺度(risk measure)の理論がある。本 講演では、効用無差別価格理論の紹介とそれに基づくプロジェクト評価法を論じ、あわせてリアルオプション・アプローチの導入法を 論じた。

キーワード: プロジェクト評価、正味現在価値法、期待効用、効用無差別価格、リスク尺度、リアルオプション・アプローチ
               主催:滋賀大学経済学部附属リスク研究センター
                TEL:0749-27-1404(内線396) FAX:0749-27-1189
                 e-mail address:risk@biwako.shiga-u.ac.jp

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