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セミナー報告 2005/12/19

リスク研究センターセミナー報告

Shee Poon Kim 氏(シンガポール国立大学元上席講師・
現国際大学大学院客員教授)

『International Investment Risk in China: the Case of Singapore』


日時: 平成17年12月19日(月)14:30~16:00
会場: 陵水会館 会議室
司会: 小田野純丸教授 (本学経済学部)
Dr.Shee (セミナー概要)
本セミナーのテーマはシンガポールの対中国直接投資の政治経済分析であった。シンガポールの対外投資に対する戦略の骨子と、中国という巨大市場に対してどのように取り組むべきかという視点をシンガポールの経験を中心にしながら議論が展開された。都市国家に過ぎないシンガポールが日本に次いで巨額の直接投資に取り組む戦略的視点は、日本や中国を中心にして東アジア経済圏がやがては形成されることが不可避的展開になるという見方から生まれている。価値観の共有という意味では、この地域に根ざしている思考的背景が多少の違いはあるにせよ、儒教的価値観に帰着する。そこから日本・中国・韓国・アセアンを包括する相互依存の経済圏が生み出される可能性が否定できないという問題提起をされた。その論拠の1つに、中国の地位と役割の急速な拡大が挙げられる。地域の政治経済について現実的可能性の視点に立って分析すると日本と中国の相互補完関係は、この地域の経済発展にとって不可欠の最大要因となる。こうした中、長期的視点から、シンガポールは国家としても重要プロジェクトや産業を積極的に中国投資に向かわせているという指摘がなされた。国家資本が大量に投入されているシンガポールの戦略的産業や企業についても、そのような視点からむしろ先頭に立って中国投資に取り組んでいるという。ただ、投資戦略や企画やリスク管理については、世界から人材を招き入れるなど専門集団を活用することで最大限の注意を払いながら進めているという事例が紹介された。セミナーは予定時間を越えて議論がなされた。時間の関係で全ての質問を受けつけられなかった点が悔やまれる。Shee博士は滋賀大学のリスク研究特に国際リスク分野の重要性を好意的に理解してくれている。可能であれば、今後のセミナー企画の協力に参加を期待したい。(小田野純丸)

               主催:滋賀大学経済学部附属リスク研究センター
                TEL:0749-27-1404(内線396) FAX:0749-27-1189
                 e-mail address:risk@biwako.shiga-u.ac.jp

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