1.求める学生像
滋賀大学経済学部は、学部の教育理念・目標に基づき、次のような人を求めている。
- 経済学部で学ぶために必要な基礎的知識、論理的思考力と表現力、コミュニケーション能力をもつ人
- 経済学部における知の探求と創造に意欲と能力のある人
- 意識・知識・見識を身につけた専門職業人を目指す人
- 国際社会・地域社会の課題の発見とその解決に主体的に取り組む意欲のある人
2.本学部の入学者選抜の基本方針
本学部の教育理念・目標に適合する学生を選抜するために、多様な入学者選抜を実施し、多元的な評価尺度を用いて志願者の能力・資質を適切に評価・判定する。
3.各選抜方法の趣旨
経済学部では、一般選抜(前期日程・後期日程)の他に、学校推薦型選抜(A推薦・B推薦)、総合型選抜、私費外国人留学生選抜、3年次編入学試験という多様な入学者選抜を行い、様々な評価尺度を用いて、本学部の教育目標達成のために必要な基礎的能力や資質を備えた人材を受け入れることをめざしている。
- (1)一般選抜(昼間主コース)
本学部では一般選抜(昼間主コース)の前期日程、後期日程の募集定員がそれぞれ172名、150名であり、後期日程にも多くの定員を当てているのが特徴である。
また、前期・後期の両日程において、広範囲にわたる基礎学力の修得度をみるために共通テストを5教科7科目(または6教科7科目)利用する採点方式とともに、本学部での学習の核となる能力を示す科目における高い習熟度をみるための共通テスト3教科型(国語/外国語/数学または地歴・公民から1科目)の採点方式を併用して順位を決定する選抜制度を導入している。
個別学力検査においては、前期日程、後期日程ともに、英語と国語、あるいは英語と数学の2教科の試験を課して、本学部で学ぶために必要な基礎的な能力を評価する。
英語・国語では、読解力や表現力に加えて、論理的思考力・コミュニケーション能力の基本が問われる。数学では、基本的な数学的知識と数理的・論理的思考力が問われる。
本学部は、「共通テスト5教科7科目+個別学力検査」の採点方式に加えて、「共通テスト3教科+個別学力検査」の採点方式を併用することによって、多様な志願者に受験機会を保障するとともに、共通テストを5教科7科目以上受験した志願者についても、基礎的な能力に特化したもう一つの尺度を併用して多元的に評価することにより、高い潜在能力を持ちながら多数の科目の合計点だけでは十分に評価され難い個性的な人材も受け入れることをめざしている。 - (2)学校推薦型選抜
本学部の学校推薦型選抜は、高等学校普通科出身者を主な対象とするA推薦(募集人員40名)と、商業科、総合学科等の出身者を対象とするB推薦(募集人員20名)の2区分により行っている(出願資格等の詳細については「入学者選抜要項」・「募集要項」を参照)。経済社会問題に深い興味を抱き、本学への進学を特に強く希望する志願者を対象に「小論文」を課し、出身高等学校長の推薦書・調査書(B推薦においては取得資格も含む)等を総合して第1次選考を行う。その合格者に対して第2次選考の「面接」で、活動報告書・エッセイ等に関して質疑応答を行い、第1次選考の結果と総合して合否を判定する。
「小論文」では、資料(英文資料も含む)の読解力、課題に対する論理的思考力、主張の的確性、文章の表現力等を評価する。
学校推薦型選抜では、経済・社会に対する幅広い知識とともに、特定の分野や問題に深い興味や関心を持ち、主体的・創造的に学ぶ意欲の高い学生を求めている。地歴・公民や理科などの学習、総合的学習時間、さらにはボランティア活動等を含めた課外活動を通じて、自分の興味や関心を問い直し、その中で自身の体験や考えを活動報告書やエッセイとして表現できる能力が問われる。 - (3)総合型選抜
本学部の総合型選抜には、昼間主コースの課題図書型、資格・検定型と、夜間主コースがある。 課題図書型では、課題図書や他者の意見を理解する力、自分の意見を表現する力に重点を置き、 高い主体性や表現力・コミュニケーション能力を評価し選抜する。
資格・検定型では、資格・検定によって得られた知識や技能、それらを得る過程で培われた思考力や判断力等を、出願書類に基づく個人面接を通じて総合的に評価し選抜する。
夜間主コースでは、「小論文」及び出願書類(「志望理由書」「活動報告書」など)に関する面接に基づき、理解力、思考力、主体性などを総合的に評価し選抜する。 - (4)私費外国人留学生選抜
独立行政法人「日本学生支援機構」が実施している「日本留学試験」の「日本語」、「日本語・記述」、「理科又は総合科目」、「数学(コース1又はコース2)」の成績と、本学部が実施する学力試験の「英語」、「面接」等の成績を総合して合否を判定する。
「英語」の試験では、本学部での学習に必要な基本的な文法力、英文理解力、語彙力、英文表現力を評価する。「面接」では、日本語による会話・コミュニケーション能力等についても評価する。 - (5)3年次編入試験
他大学、短大、高等専門学校、専修学校等からの編入学生を受け入れるための試験で、「TOEIC公開テスト(Listening & Reading)」の成績と「面接」等の成績を総合して合否を判定する。